アフリカ
令和7年度アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッション(結果)
1月11日から1月17日まで、国光あやの外務副大臣を団長として、アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションがエチオピア連邦民主共和国及びガーナ共和国を訪問しました。
アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションは、2008年の第4回アフリカ開発会議(TICADIV)で表明された日本・アフリカ間の貿易・投資促進を目的とする重要な施策の一つであり、以降定期的な実施を通じて、日本企業のアフリカ進出を直接的に後押しするための重要な機会となっています。昨年8月に横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)においても、「官民連携」はアフリカとの関係強化における主要なテーマの1つとして掲げられました。
今回のミッションでは、TICAD 9の成果のフォローアップを行うとともに、今後の具体的なビジネスに結びつく種蒔き、官民・民民のネットワーキング作りに貢献するべく、要人表敬やビジネスフォーラムの開催、現地企業視察、現地企業等とのネットワーキングレセプション等を実施しました。
2008年の第1回派遣から数え15回目の派遣となる本ミッションには過去最多となる41企業・団体が参加し、外務省、内閣官房、経済産業省を含めると総勢68名が参加しました。概要は以下のとおりです。
1 期間
令和8年1月11日から1月17日
2 訪問国
エチオピア連邦民主共和国、ガーナ共和国
3 参加者
- 団長:国光あやの 外務副大臣
- 外務省、内閣官房、経済産業省を含む、41企業・団体
4 各訪問国における活動概要
(1)エチオピア(1月11日から1月14日)
ア 要人表敬
アフメド財務大臣表敬
ゲディオン外務大臣表敬
国光副大臣は、12日、アフメド・シデ財務大臣(H.E. Mr. Ahmed Shide, Minister of Finance)、ゲディオン・ティモティウォス・ヘッセボン外務大臣(H.E. Dr. Gedion Timothewos Hessebon, Minisiter of Foreign Affairs)、メラク・アルベル・アディス産業大臣(H.E. Mr. Melaku Alebel Addis, Minisiter of Industry)、13日、カッサフン・ゴフェ・バラミ貿易・地域統合大臣(H.E. Dr. Kassahun Gofe Balami, Minister of Trade and Regional Integration)をそれぞれ表敬し、両国間のビジネス関係強化に向けた更なる協力強化を表明するとともに、同国における更なる投資環境改善に向けた期待を表明しました。
また、13日、クラバー・ガテテ国際連合アフリカ経済委員会事務局長(H.E. Mr. Claver Gatete, Executive Secretary of the United Nations Economic Commission for Africa)及びマハムッド・アリ・ユスフ・アフリカ連合委員会(AUC)委員長(H.E. Mr. Mahmoud Ali Youssouf, Chairperson of the African Union Commission)をそれぞれ表敬し、AUCを中心に進められているアフリカ経済統合に向けた取組への日本のコミットメントを表明するとともに、各機関に対し、TICAD 9で日本が設立を表明した「日本とアフリカの経済連携に関する産学官検討委員会」への協力を依頼しました。
メラク産業大臣表敬
カッサフン貿易・地域統合大臣表敬
ガテテUNECA事務局長表敬
ユスフAUC委員長表敬
イ 視察
サファリコム・エチオピア視察
ボレレミ工業団地視察
12日、2022年よりエチオピアでの通信サービス事業を行っているサファリコム・エチオピア社(住友商事関連会社)を視察しました。エチオピアでは2019年より経済自由化の取組の一環として政府により通信市場の自由化が進められており、同社はエチオピア初の民間通信事業者として通信サービス事業に参入しています。同日午後はエチオピア国内初の工業団地であり主に縫製・アパレル産業が集積するボレレミ工業団地を訪問し、同工業団地を管理・運営する工業団地開発公社との意見交換の後、繊維・衣料品製造工場、革靴工場を視察しました。
13日、アフリカ最大の航空会社であるエチオピア航空を訪問し、貨物・物流倉庫の視察や航空専門人材の研修等を行うエチオピア航空大学の見学を行うとともに、同社マネジメント等との意見交換を行いました。
エチオピア航空視察
ウ 関係機関・企業関係者等との意見交換
日エチオピア・ビジネスフォーラム
UNECA講演会
11日、参加企業・団体を対象に、現地情勢ブリーフィング兼結団式を開催しました。大使館、JICA、JETROからの現地情勢ブリーフィングに対し、ミッション参加企業からはエチオピア政府の投資関連施策等に関し多くの質問がなされ、活発な議論が行われました。
12日、TICAD 9で日本が打ち出した「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」の具体化も念頭に、AUC、G7諸国・インド洋諸国等の第三国外交団・企業との交流会を開催しました。AUC、第三国から見た、エチオピアのポテンシャルや課題について情報共有と意見交換が行われました。
13日、エチオピア政府と協力のもと、日エチオピア・ビジネスフォーラムを開催し、貿易・地域統合省、エチオピア投資委員会等から、投資促進に関するエチオピア政府の取組の紹介が行われました。同フォーラム後には、日本企業とエチオピア企業・政府関係者等とのネットワーキングの時間も設けられ、官民両セクターの間で活発な交流が行われました。同日午後は国際連合アフリカ経済委員会(UNECA)によるアフリカのマクロ経済及びアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の今後の展望に関する講演会を開催し、講演会後には参加者との間で活発な意見交換が行われました。
(2)ガーナ(1月14日から1月17日)
ア 要人表敬
オファス=アジャレ貿易・アグリビジネス・産業大臣表敬
アブラクワ外務大臣表敬
国光副大臣は、14日、エリザベス・オフォス=アジャレ貿易・アグリビジネス・産業大臣(Hon. Elizabeth Ofosu-Adjare, Minister of Trade, Agribusiness and Industry)、15日、サムエル・オクジェト・アブラクワ外務大臣(Hon. Samuel Okudzeto Ablakwa, Minister for Foreign Affairs)及びジェーン・ナナ・オポク=アジェマン副大統領(H.E. Jane Naana Opoku-Agyemang, Vice President)をそれぞれ表敬し、経済関係を始めとする両国関係の更なる強化を確認すると共に、ガーナにおける日本企業の活動への支援を要請しました。
オポク=アジェマン副大統領表敬
イ 視察
テマ経済特区視察
TTMG自動車組立工場視察
14日、ガーナ国内で最大級のスーパーマーケットを展開するMelcom社を視察しました。
15日、ガーナにおいてトヨタおよびスズキ車の製造並びにマルチブランド販売を手がけるToyota Tsusho Manufacturing Ghana社(豊田通商子会社、以下TTMG)がガーナ大学と連携して学生に自動車整備研修を実施するトレーニングセンターを視察しました。その後、西アフリカ最大級の衣料品工場を運営するDTRT社の保税工場を訪問しました。
16日、テマ自由貿易地域を訪問し、同地域のインセンティブやポテンシャルについて説明を受けた後、同地域内に立地するTTMG社の自動車組立工場、及び西アフリカを中心に事業展開するコングロマリット企業であるMohinani社のプラスチック製品リサイクル工場を視察しました。また、国光副大臣は、ガーナ国内の電力供給量の約10%を担う同国最大級の火力発電所であるポーン複合火力発電所(住友商事出資の事業会社センパワーが運営)を視察しました。同日午後はガーナ最大の港であるテマ港を訪れ、現地関係者から実際のオペレーションに関する説明を受けながら視察を行いました。
ポーン複合火力発電所視察
ウ 関係機関・企業関係者等との意見交換
日ガーナ・ビジネスフォーラム
現地日系企業との意見交換会
14日、参加企業・団体を対象に、現地情勢ブリーフィング兼結団式を開催しました。大使館、JICA、JETROからの現地情勢ブリーフィングに対し、ミッション参加企業からはガーナ政府の投資関連施策等に関し多くの質問がなされ、活発な議論が行われました。
15日、モバイルマネー等のデジタル金融ソリューション等を展開するMoMo社をはじめとするガーナのフィンテック企業との情報交換を行いました。同意見交換後に開催した日ガーナ・ビジネスフォーラムでは、貿易・アグリビジネス・産業省、ガーナ投資庁等から、投資促進に関するガーナ政府の取組の紹介が行われました。同日夜には多数のガーナ有力企業が参加する交流会を開催し、ミッション参加企業とガーナ企業のネットワーキングの機会となりました。
16日、既にガーナに進出している日系企業との意見交換会を開催しました。各社が直面するガーナにおける課題やガーナのポテンシャル等について紹介いただいた後、ミッション参加企業との間で活発な意見交換が行われました。
エ 個別日程
野口記念医学研究所視察
JICA海外協力隊との意見交換
15日、1979年に我が国の無償資金協力によりガーナ大学内に設立された野口記念医学研究所を視察しました。その後、JICAガーナ事務所を訪問し、現地にて活動するJICA海外協力隊員と意見交換を行いました。
16日、我が国の無償資金協力により整備され2025年2月に完工した、ガーナ国内及び近隣諸国との交通・物流の要所であるテマ交差点を視察しました。
テマ交差点視察

