アフリカ開発会議(TICAD)

平成28年8月27日
安倍総理主催ワーキング・ディナー(南部及び中部アフリカ諸国)
(写真提供:内閣広報室)
安倍総理主催ワーキング・ディナー(南部及び中部アフリカ諸国)
(写真提供:内閣広報室)

 本8月26日20時11分(現地時間。日本時間27日02時11分)から約60分間,第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)出席のためケニア・ナイロビを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,南部及び中部アフリカ各国首脳との間でワーキング・ディナーを開催したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,安倍総理から,国際資源価格の下落,エボラ出血熱の流行等,アフリカが直面する諸課題への対応には地域的な取組が重要であり,高い潜在力を持つ南部・中部アフリカの経済多角化に向けて,質の高いインフラ投資や戦略的マスタープランの策定等,地域の連結性に向けて日本として様々な取組を行っていることを紹介しました。その上で,南部アフリカ開発共同体(SADC)によるアフリカの自由貿易網の設立に向けた取組や,中部アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)による地域の平和と安定の促進に向けた貢献への期待を表明しました。

2 これに続き,参加各国首脳等からは,初のアフリカ開催となったTICAD VIへの祝意と謝意が表明されるとともに,日本の幅広い支援への感謝と期待が表明されました。また,アフリカの直面する課題として,人材育成,インフラ整備,資金の欠如,エネルギー・電力問題,農業等が指摘されるとともに,持続可能な開発に向けた民間投資の拡大や技術移転への強い期待感が表明されました。

3 さらに,各国からは,アフリカ諸国は開発への意欲や資源を十分有しているものの,資金や技術力等様々な課題を抱えているゆえに発展が順調に進んでいないが,TICAD VIを契機に様々なアイディアが具体化してプロジェクトに結実することへの期待が述べられました。

4 最後に,安倍総理から,アフリカの直面する多様な課題への理解を示すとともに,今次TICADには,経済界や学界からも多数参加しており,こうした機会を通じて課題の解決に向けた連携を促進していくことは有益である旨述べるとともに,我が国として官民連携してアフリカとの協力に一層取り組んでいくとの強い意欲が示されました。


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