アフリカ

平成27年11月26日
南部アフリカ開発共同体事務局長による濵地外務大臣政務官表敬1
南部アフリカ開発共同体事務局長による濵地外務大臣政務官表敬2

 11月25日,濵地外務大臣政務官は,ステルゴメナ・ローレンス・タックス南部アフリカ開発共同体(SADC)事務局長(Dr. Stergomena Lawrence Tax, Executive Secretary of the Southern African Development Community (SADC))による表敬を受けたところ,概要以下のとおりです。

1 濵地大臣政務官より,アフリカの中でも政治的に安定し,豊富な資源を有し,経済発展も著しい南部アフリカ地域への日本企業の関心は高く,筑波大学に6年間留学された知日派のタックス事務局長の存在は心強い旨述べ,交通・電力インフラ整備や人材育成などSADC域内の統合が進むよう,引き続き協力していきたい旨述べました。また,安倍政権はアフリカ外交を重視しており,来年ケニアで開催されるTICADVIの成功のため,現在,官民で緊密に対話をしながら準備を進めているとして,TICADVIへのタックス事務局長及びSADCの協力を要請しました。

2 タックス事務局長からは,専門家派遣,戦略的マスタープラン策定及び人材育成など日本からSADCへの協力に感謝を述べるとともに,SADC域内の統合と発展に官民連携が極めて重要としつつ,「産業化」に重要な技能向上のための人材育成と日本企業の一層の投資を期待する旨述べました。また,TICADが初めてアフリカ開催となることは喜ばしく,是非協力したいと述べました。

3 また,双方は,昨今の西アフリカでの過激派による活動への懸念を共有し,日SADC間での安全分野での協力も重要であることを確認しました。

(参考)南部アフリカ開発共同体(SADC: Southern African Development Community)
 南部アフリカ15か国(タンザニア,ザンビア,ボツワナ,モザンビーク,アンゴラ,ジンバブエ,レソト,スワジランド,マラウイ,ナミビア,南アフリカ,モーリシャス,コンゴ(民),マダガスカル,セーシェル)が加盟する地域経済共同体。域内の平和・安全保障,政治,開発と貧困削減分野の協力を通じて,同地域の経済統合を目的とする。タックス事務局長は1995年から2002年まで筑波大学に留学し修士号及び博士号を取得し,その後,母国タンザニアで複数の次官ポストを歴任。2013年にSADC初の女性事務局長に就任した。SADCの本部所在地はハボロネ(ボツワナ)。


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