モザンビーク共和国

令和2年12月11日
日・モザンビーク外相会談及びワーキングランチ1
日・モザンビーク外相会談及びワーキングランチ2
日・モザンビーク外相会談及びワーキングランチ3

モザンビーク共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間12月11日午前11時00分(日本時間同日午後6時00分)から約1時間半、ヴェロニカ・ナタニエル・マカモ・デリョーヴォ・モザンビーク共和国外務協力大臣(H.E. Ms. Verónica Nataniel MACAMO Dlhovo、 Minister of Foreign Affairs and Cooperation of the Republic of Mozambique)と外相会談を行い、その後約1時間ワーキングランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木大臣から、天然ガスや石炭など天然資源に恵まれたモザンビークへの日系企業の高い関心に言及しつつ、来年2月の官民合同ミッション派遣を通じ、両国の貿易投資促進とモザンビークの新型コロナからの経済回復を後押ししていく考えを示しました。これに対し、マカモ大臣から、茂木大臣が初のアフリカ訪問でモザンビークを訪問したことを歓迎し、官民ミッション派遣の決定に感謝するとともに、日・モザンビークの貿易投資や人的交流を更に促進していきたい旨述べました。
  2. 茂木大臣から、カーボデルガード州の治安改善に向けてモザンビーク政府の一層の取組を要請し、国内避難民支援など日本による地域の平和と安定の実現に向けた支援を伝達しました。これに対し、マカモ大臣は、日本のこれまでの支援に深甚なる感謝を表明すると共に、北部の情勢安定化のためモザンビーク政府として治安対策強化に万全を期する旨述べました。
  3. 茂木大臣から、法の支配に基づく海洋秩序の維持・強化に向けて引き続き協力していきたい旨述べ、マカモ大臣から「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け緊密に協力していく旨を述べました。また、両大臣は、TICADを通じた日本の保健分野における協力の実績を踏まえ、TICAD8に向けて緊密に連携していくことを確認しました。
  4. 両大臣は、安保理改革、北朝鮮情勢、東シナ海及び南シナ海情勢等の幅広い問題について意見交換を行い、連携を強化していくことで一致しました。また、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を要請し、マカモ大臣から支持を得ました。
  5. 会談後、両大臣は、ニアッサ州における地方給水施設建設計画、ウレネ廃棄物処分場のための重機供与及び沿岸警備隊へのカーボデルガード州沖の海難救助のための機材供与にかかる3件の無償資金協力に関する交換公文の署名・交換を行いました。また、国連世界食糧計画(WFP)を通じた無償資金協力(食糧援助)カーボデルガード州とその周辺地域における人道危機に対する緊急無償資金協力によって供与された支援物資の供与式も行いました。

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