安倍総理大臣

平成26年1月13日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
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 安倍総理は,1月11日(土曜日)から13日(月曜日)までモザンビーク共和国を訪問したところ,概要は以下のとおり。

1.概要と成果

(1)安倍総理大臣は日本の総理大臣として初めてモザンビークを訪問した。本訪問は,資源国として日本企業も深く参画しているモザンビークの天然資源(天然ガス,石炭)開発や,資源を活かした産業振興の推進を支援していくことで,同国の持続的な経済発展及び国民の生活向上に向けて日本政府が適切に関与し,官民連携で日本のアフリカ進出への拠点とプレゼンスを確保するとの企図に立って実現したものであった。安倍総理とゲブーザ大統領は,昨年6月のTICADVに引き続き,指導者間の個人的な信頼関係を更に強めた。民間関係者も日本のトップ企業から会長・社長の他,大学関係者・関連団体も含め28社・団体が参加し,本格的な経済ミッションとなった。今次訪問を通じ,アフリカ大陸の資源国への日本の進出に新たなモメンタムを与えることができたと考えられる。

(2)首脳会談では,アフリカの新興資源国であるモザンビークとの間で幅広い互恵的な「友情(AMIZADE:アミザーデ)」パートナーシップを構築することで意見の一致を見,対話の強化,経済交流の活性化,開発協力の加速化を行っていくこととなった。具体的には,ハイレベルの政策対話や官民合同対話等の枠組みを立ち上げると共に,モザンビークの資源とその活用によって得られる富をモザンビークの持続的な成長や国民の生活向上に役立てるため,今後5年間の取組として「日モザンビーク天然ガス・石炭発展イニシアティブ」や「ABEイニシアティブ」等を通じた300人以上の人材育成,及びナカラ回廊地域を中心とした総合的開発のための約700億円の支援を柱とする「日モザンビーク相互成長支援パッケージ」を表明した。また,両首脳が出席した日本・モザンビーク投資フォーラムの開催を通じて,同国への更なる投資促進・円滑化に向けたビジネス関係の強化が図られるとともに,投資環境整備に向けた双方の努力の方針を確認した。更に,政府,企業に留まらず,両国間の重層的な関係を強化するため,教育・学術交流の促進に向けた大学間協定の締結や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたスポーツ交流の一環として同国女子バスケットボール代表との交流が行われた。

2.具体的な行事の概要

 具体的な行事の概要は以下のとおり(1月11日は首都マプト空港着,13日は同空港発のみ)。

1月12日

(1)日モザンビーク首脳会談,交換公文等署名式及び共同記者発表

 安倍総理は,12日午前9時35分(日本時間12日午後16時35分)から,モザンビーク大統領府において,ゲブーザ・モザンビーク大統領との間で約60分間の首脳会談を行った。続けて約20分間,両首脳立会いの下,経済協力,農業研究開発,大学間の学術交流などの文書につき計7件の署名式が行われた。その後,両首脳は共同記者発表を行い,首脳会談の概要は共同声明として発出された。

(2)経済ミッションによる大統領への挨拶

 上記首脳会談に続いて,約30分間,大統領府内において,今回の安倍総理の訪問に同行した経済ミッションの全ての代表がゲブーザ大統領への挨拶を行った。

(3)日本・モザンビーク投資フォーラム・オープニングセッション出席

 12日午後,安倍総理は,マプト市内ポラナ・ホテルにおいて開催された「日本・モザンビーク投資フォーラム」のオープニングセッションに出席し,スピーチを行った。同セッションにおいて,安倍総理はゲブーザ大統領と共に,計6件の両国の政府機関や民間企業間の協力文書の署名式に立ち会った。

(4)モザンビーク女子バスケットボール代表との交流

 続いて,安倍総理は,マプト市内マシャケーネ競技場において,モザンビーク女子バスケットボール代表と交流し,2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたスポーツ・フォー・トゥモロー・プログラムの一環として,バスケットボール100個を同国女子バスケットボール代表,ジュニア代表等に寄贈した。

(5)青年海外協力隊激励

 更に,同日夕刻,安倍総理は宿舎内において,モザンビーク国内の青年海外協力隊員の激励を行った。

(6)ゲブーザ大統領主催晩餐会

 12日夕刻,ゲブーザ大統領主催により,大統領官邸において,安倍総理のモザンビーク訪問を歓迎する晩餐会が開催された。同晩餐会には,安倍総理夫妻をはじめ,同行経済ミッションの代表も招かれた。


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