外務副大臣・外務大臣政務官

平成26年7月31日
 三ツ矢憲生外務副大臣は,7月29日(火曜日)及び30日(水曜日)の二日間モザンビーク共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1 概要と成果

 三ツ矢副大臣はマプトにおいて開催された第一回日・モザンビーク・ハイレベル政策対話及び官民合同対話に参加するため7月29日及び30日,首都マプトを訪問しました。本対話は,1月の安倍総理の同国訪問の際に合意された幅広く互恵的な「友情(AMIZADE:アミザーデ)パートナーシップ」の下,両首脳間による共同声明において新たに立ち上げられた枠組みです。モザンビーク側からは,それぞれコロマ外務協力副大臣,インローガ商工大臣が出席し,友好的な雰囲気の中,活発かつ有意義な議論が行われました。また,本対話の重要性に鑑み,今後とも本対話を継続し,第二回ハイレベル政策対話及び官民合同対話の早期実施に向けて,今後外交チャネルを通じて両国間で調整していくこととなりました。なお,次回の対話は日本での開催が予定されています。

2 具体的な行事の概要

(1)三ツ矢副大臣とコロマ外務協力副大臣との二国間会談

 三ツ矢副大臣は30日,約40分間,外務協力省においてコロマ外務協力副大臣と会談を行いました。両副大臣は両国関係が要人往来を含め,かつて無いほど重層的に強化されていることを歓迎し,今後も醸成された二国間関係のモメンタムを維持・強化していくことで一致しました。また,両副大臣は二国間経済・経済協力関係について幅広く意見交換を行い,更に三ツ矢副大臣からは,地域的及び国際場裡における協力を要請しました。

(2)第一回日・モザンビーク・ハイレベル政策対話

 続いて,三ツ矢副大臣は約60分間,第一回日・モザンビーク・ハイレベル政策対話に出席しました。両国の関係省庁が同席する中,モザンビーク側からは,モザンビークの経済状況やセクター毎の概要,議題等につき説明が行われました。日本側からは,TICADによる官民の取組によるアフリカ支援パッケージや安倍総理訪問の際に表明したナカラ回廊を中心とした「日・モザンビーク相互成長支援パッケージ」,若者の人材育成に貢献するABEイニシアティブや天然ガスや石炭の開発促進に向けた人材育成支援等の具体的な取り組みについて説明するとともに着実にこれら施策を実施していることを説明しました。

(3)第一回日・モザンビーク官民合同対話

 同日に行われた日・モザンビーク官民合同対話では,日本から18社の企業が参加し,両国の官民関係者はモザンビークにおけるビジネス環境整備及び更なる投資促進・円滑化に向けたビジネス関係の強化のための意見交換を行いました。三ツ矢副大臣は本対話の冒頭において,日・モザンビーク投資協定が本30日に効力発効のための外交上の交換を了し,8月29日に発効することを発表しました。本協定は我が国にとってサブサハラ諸国初の投資協定であり,本協定の発効により,日・モザンビークの間の投資が促進されるとともに,両国間の経済関係が一層緊密化することが期待されています。また,日本企業よりは,各社の活動等につき説明するとともに,同国でビジネスを進める上で直面している課題等についても共有しました。三ツ矢副大臣からは,日本企業が直面する課題のリストを今後モザンビーク側に提示するので,両国が協働して課題解決に向け努力していきたい旨述べました。本対話を通じて,両国間の更なる民間ビジネス関係強化が期待されます。また,引き続き開催された三ツ矢副大臣主催のネットワーキングレセプションにおいては,両国官民の関係者による活発な交流が行われました。

 また,三ツ矢副大臣は29日,ムティッセ運輸通信大臣と会談し,日・モザンビークの二国間関係,ナカラ回廊開発等幅広い分野に関する意見交換を行いました。


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