モーリシャス共和国
茂木外務大臣によるジャグナット・モーリシャス首相表敬
令和2年12月13日
モーリシャスを訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間12月13日午前10時(日本時間同日午後3時)から約40分間、プラヴィン・クマール・ジャグナット・モーリシャス共和国首相(Honourable Pravind Kumar Jugnauth, Prime Minister of the Republic of Mauritius)を表敬訪問したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、茂木大臣から、日本の外務大臣として初めてのモーリシャス訪問を実現することができ嬉しく思う旨述べました。これに対し、ジャグナット首相から、茂木大臣のモーリシャス訪問を歓迎の上、9月の電話会談に続き、コロナ禍でも対面で会談でき喜ばしい旨述べました。
- 茂木大臣から、油流出事故に関し、9月の電話会談で約束した対モーリシャス協力の進捗状況として、JICA調査団の活動にも言及しつつ、(1)早くも来月には、調査結果を踏まえ、環境・漁業分野の技術協力プロジェクトを開始する、(2)海難防止については、技術協力プロジェクトを早期に実施予定である上、海上航行監視を支援する無償資金協力も出来るだけ早く実施できるよう準備を進めている、(3)経済の回復・後押しのために、モーリシャス政府の要請を受け、速やかな財政支援の実施をするとともに、来年2月に日本から投資促進・官民合同ミッションの派遣を考えている旨伝達し、日・モーリシャス関係をかつてないほど強固なものとしたい旨述べました。これに対し、ジャグナット首相から、日本からの協力に心から感謝する旨の発言があり、モーリシャスの経済の回復・発展に向けて、貿易・投資促進官民合同ミッションの派遣を契機とする対モーリシャス投資案件の増加への期待が寄せられました。
- 茂木大臣から、インド洋の要衝に位置し、世界の海上交通の大動脈に面する海洋・民主主義国家であるモーリシャスと、航行の自由や安全確保、ブルーエコノミーの観点も踏まえ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、幅広い分野でモーリシャスと緊密に連携していきたい旨述べ、ジャグナット首相はこれを全面的に支持しました。また、茂木大臣から、今般、無償資金協力による防災能力向上のための機材供与を決定し、本日交換公文に署名する運びとなり喜ばしい旨述べ、ジャグナット首相から、日本の支援に対して謝意が示されました。
- また、双方は、2022年にチュニジアで開催されるTICAD8に向けて協力していくことで一致したほか、拉致問題を含む北朝鮮への対応や安保理改革に関し意見交換を行い、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。