マダガスカル共和国

令和6年4月28日
ラジョリナ大統領と握手する上川外務大臣
表敬の様子

 現地時間4月28日午後2時20分(日本時間同日午後8時20分)から約40分間、マダガスカル共和国を訪問中の上川陽子外務大臣は、アンジ・ニリナ・ラジョリナ・マダガスカル共和国大統領(H.E. Mr. Andry Nirina RAJOELINA, President of the Republic of Madagascar)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
    1. 冒頭、上川大臣から、日本の外務大臣として初めてマダガスカルを訪問でき嬉しく思う旨述べるとともに、先般の能登半島地震の被害を受けて、ラジョリナ大統領からお見舞いのメッセージがあったことに謝意を述べつつ、先月のマダガスカルでのサイクロン被害に対して日本の連帯の意を表明しました。
    2. これに対し、ラジョリナ大統領から、上川大臣の訪問を歓迎しつつ、サイクロン被害対応に係る日本の支援に謝意を述べると共に、両国の良好な協力関係を一層強化させたい旨述べました。
  2. FOIP(自由で開かれたインド太平洋)
    1. 上川大臣から、日本が支援するトアマシナ港の海の連結性強化における重要性に触れつつ、新たな開発協力大綱で打ち出したオファー型協力を活用して、マダガスカルの鉱物資源の生産環境整備や都市圏の広域開発による経済強靱化に貢献していきたい旨述べました。
    2. ラジョリナ大統領は、日本の協力に謝意を述べた上で、マダガスカル経済の発展に資するものであり、日本の協力を歓迎する、また、高速道路をはじめとする道路の整備を重視している旨述べました。
    3. 両者は、共に海洋国家として、FOIPを具体化するため、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持に向けて協力していくことで一致しました。
  3. 二国間関係
    1. 上川大臣から、マダガスカルは経済安全保障の観点からも日本にとって重要なパートナーであるとして、同国で実施されている日本の対アフリカ投資案件として最大規模の鉱物事業に触れつつ、ビジネス環境の改善に向けた協力を要請しました。また、上川大臣から、マダガスカルの主食の米の生産性の向上に向け、引き続き協力したい旨述べました。
    2. これに対し、ラジョリナ大統領から、アンバトビー・ニッケル事業がマダガスカルの経済成長につながることが重要であり、マダガスカル経済にとっても重要な事業であることを踏まえ、関係者と協力していきたい旨述べました。
    3. その他、両者は、TICADプロセスにおいて引き続き協力していくことで一致しました。

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