アフリカ開発会議(TICAD)

平成28年8月28日
本8月28日13時15分(現地時間。日本時間19時15分)から約90分間、第6回アフリカ開発会議(TICADVI)出席のためケニア・ナイロビを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は、東部及び南部アフリカ各国首脳との間でワーキング・ランチを開催したところ、概要は以下のとおりです。

1 安倍総理から、資源価格の下落、エボラ出血熱の流行等、アフリカが直面する諸課題への対応には地域的な取組が重要であり、高い潜在力を持つ東南部アフリカの経済多角化に向けて、質の高いインフラ投資や地域の連結性強化に日本が取り組んでいることを紹介しました。その上で、アジアからのアクセスも良い同地域は企業の関心も高く、地域経済共同体(RECs)による域外との自由貿易圏の創設に向けた取組を歓迎するとともに、域内外の貿易・投資の更なる拡大への期待を表明しました。また、安倍総理は、南スーダン情勢を含む東アフリカ地域の平和と安定において、政府間開発機構(IGAD)が重要な役割を担っていることを評価しました。

2 これに続き、参加各国首脳等からは、午前中に行われた「民間との対話」に触れつつ、日本企業のアフリカへの関心増大を歓迎するとともに、TICADVI後に具体的な進出につながることに大きな期待が表明されました。さらに、連結性推進の観点から、国境を越えたインフラ整備の重要性や産業の多角化に向けた技術移転や人材育成の重要性についての指摘がなされました。また、農業に高い優先度を置くべきであるとの意見も聞かれました。さらに、地域共通の課題として、若者への教育機会・雇用の提供の必要性が経済・社会開発のみならず、テロ対策との関係でも指摘されました。

3 最後に、安倍総理から、アフリカの直面する多様な課題が紹介されたことへの感謝の意を示すとともに、本日の議論を踏まえ、日本と東南部アフリカとの協力関係の更なる強化への期待が表明されました。

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