ナイジェリア連邦共和国
上川外務大臣によるWPSに関する意見交換及びワーキングランチ
令和6年4月30日


現地時間4月30日午後12時40分頃(日本時間同日午後8時40分)から計約90分間、ナイジェリアを訪問中の上川陽子外務大臣は、ナイジェリア北東部における平和構築の最前線で活躍する国際機関の女性を含む幹部と国内避難民女性の方々と懇談したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、国連女性機関(UN Women)から上川大臣の来訪を歓迎するとともに、ナイジェリアのWPSに関する国別行動計画などの政策やアクション・プランにも沿う形で、紛争や暴力が行われる際に弱い立場にある女性に対する支援を行っている旨の説明があり、上川大臣からは、女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)を主要外交政策の一つとして推進している点や、北東部の安定化に向けた取組について説明しました。
- 上川大臣からは、ナイジェリア北東部における現場の人道や開発の状況、また、国内避難民となった女性の方々が、いかにして自らコミュニティの安定化や早期復興に向けた取組に参画しているのか質問しました。これに対し、UN Women、国連開発計画(UNDP)や国連児童基金(UNICEF)を始めとする国際機関の幹部から、ナイジェリア北東部におけるWPSに関する取組について説明がありました。
- 国内避難民女性の方々から、コミュニティの切実な現状について説明の上で、日本の支援を通じ生活が改善していること、女性の地位向上に良い影響を与えていること、かつて被害を受けた経験からコミュニティの安定化や早期復興に向けた取組に、参画していることなどについて説明がありました。
- 最後に上川大臣から、WPSの観点も活かしつつ引き続きナイジェリア北東部の安定化に向けた取組を支援していきたい旨述べました。