コートジボワール共和国

令和6年4月29日
登壇し、スピーチする上川外務大臣

 現地時間4月29日午前9時20分(日本時間同日午後6時20分)から約45分間、コートジボワールを訪問中の上川陽子外務大臣は、UN Womenと協力して実施する「コートジボワール北部の人道的危機にさらされている女性及び少女の緊急ニーズへの対応及び人道的対応への参加の確保」に関するプロジェクトの開始を発表する式典にドゴ国民統合・連帯・貧困削減大臣(H.E. Ms. Logboh Myss Belmonde Dogo, Minister of National Cohesion, Solidarity and Fight against Poverty)や、ンバラ・ソドノンUN Women駐在事務所代表(Ms. Antonia Ngabala-Sodonon, UN Women Special Representative)他と共に出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、UN Womenからプロジェクトを紹介し、続いて、ンバラ・ソドノンUN Women駐在事務所代表が挨拶を行い、コートジボワール北部に流入する難民申請者が大幅に増加する中で、衛生・生活用品キットの配布や、ジェンダーに基づく暴力に関する心理的サポートやガイダンスを提供する施設設置等により難民申請者及び受入れ家庭の女性及び少女を支援する本プロジェクトの重要性について説明するとともに、日本による女性・平和・安全保障(WPS)分やでの協力で謝意を表明しました。
  2. 続いて、上川大臣から挨拶を行い、外務大臣就任以来、力強く推進してきた女性・平和・安全保障(WPS)の視点に基づく本プロジェクトの開始式でコートジボワールの滞在を始められることを嬉しく思うと述べました。また、上川大臣から、本プロジェクトには日本企業がデジタル技術を活用したバウチャー配布を通じて協力していることを紹介しました。さらに、上川大臣から、本プロジェクトにより女性の尊厳を守り、女性たちの不安が払拭され、人道プロセスへの女性の参画や女性の意見の反映が実現されることを祈念すると述べました。
  3. ドゴ大臣からは、日本の支援に謝意を表明するとともに、日本と協力しながら、国連安全保障理事会(国連安保理)決議第1325号実施のための国別行動計画の改定を含むWPSの推進に取り組んでいくと述べました。
(参考)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS

 2000年、国連安保理において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダ-平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。


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