外務副大臣・外務大臣政務官
木原外務大臣政務官(総理特使)のパラオ訪問(概要)
平成26年8月1日
7月31日から8月1日まで,木原誠二外務大臣政務官(総理特使)は,太平洋諸島フォーラム(PIF)域外国対話に出席するためパラオ共和国を訪問したところ,概要以下のとおりです。
ポイント
- 域外国対話でのステートメント(英文/和文骨子)では,太平洋を共有する島嶼国との協力関係の重要性を強調するとともに,来年5月に福島県いわき市で開催される第7回太平洋・島サミット(PALM7)への関係各国首脳の参加・協力を呼びかけました。
- 議長国パラオのレメンゲサウ大統領,トゥイラエパ・サモア首相,タランギ・ニウエ首相,モリ・ミクロネシア大統領及びムラー・マーシャル保健相(前外相)と二国間会談を行ったほか,ワンガ・ナウル大統領,キルマン・バヌアツ外相,フィニカソ・ツバル外相,センゲバウ・パラオ天然資源・環境・観光大臣,スレイド・PIF事務局長と議場で言葉を交わしました。
- また,コロール市内の旧海軍墓地で献花を行ったほか,パラオの在留邦人の方々と意見交換を行いました。
1 PIF域外国対話におけるステートメント(英文/和文骨子)の概要
- 日本と太平洋島嶼国は,太平洋を共有するパートナー。同じ島国として,日本は太平洋島嶼国と海洋の重要性を共有。海洋及びその資源の持続可能な開発及び利用に向け協力していきたい。
- 安倍総理がシャングリラ会合で提唱した3つの原則「(ア)法に基づく主張,(イ)「力」や「威圧」を用いないこと,(ウ)紛争の平和的解決」を通じ,地域の平和・安定に向けてPIF諸国と緊密に協力していく。
- 本年9月の第3回小島嶼開発途上国(SIDS)国際会議は島国の課題に対する国際社会の協力を強化する機会。日本は,会議の成功に向け,積極的に貢献していく。
- 日本は,第6回太平洋・島サミット(PALM6)で表明した支援(5億ドル)を達成(5.34億ドル)。来年5月のいわき市でのPALM7では,人的交流・人材育成,自然災害や気候変動問題等の支援策のほか,PALMプロセスを一層強化したい。
2 二国間会談の概要
(1)木原政務官からは,太平洋を共有し共通の課題に取りくむパートナーとして太平洋島嶼国と引き続き緊密に連携したい,具体的には,経済協力等の分野を始めとする二国間関係を強化したり,気候変動分野等のグローバルな課題への対応や,国連を始め,国際場裡で協力したい旨伝達しました。さらに来年5月に福島県いわき市で開催されるPALM7への各国首脳の参加・協力を求めました。
(2)各国からは,前回の太平洋・島サミットで日本が表明した支援が着実に実施されていることへの謝意,PALMプロセスを通じた日本の太平洋島嶼国との緊密な連携に対する高い評価が表明されるとともに,気候変動,防災,観光など幅広い分野における更なる協力強化に向けた期待が示されました。