大洋州
第10回太平洋・島サミット(PALM10)パートナーズ・プログラム
7月18日、岸田裕子内閣総理大臣夫人は、第10回太平洋・島サミット(PALM10)のパートナーズ・プログラムを迎賓館赤坂離宮にて主催しました。
太平洋島嶼国・地域から、以下1のとおり8名の首脳配偶者が出席しました。
各行事の概要は以下2のとおりです。
1 プログラム参加者
- アンセリー・シミナ ミクロネシア連邦大統領夫人
- スルウェティ・ザママインブナ・ランブカ フィジー共和国首相夫人
- ヴァレリー・レメンゲサウ・ウィップス パラオ共和国大統領夫人
- レイチェル・マラペ パプアニューギニア独立国首相夫人
- フィオナ・ソヴァレニ トンガ王国首相夫人
- タウンサガ・テオ ツバル首相夫人
- マリー・ジャスティン・サルワイ バヌアツ共和国首相夫人
- テウア・ブラザルソン フランス領ポリネシア大統領夫人
2 パートナーズ・プログラムの概要

(1)日本の茶文化の紹介と茶筅振り体験
午前10時から約30分間、迎賓館赤坂離宮和風別館の茶室にて、文化庁及び株式会社伊藤園の協力による日本の茶文化の紹介が行われました。パートナーズ・プログラムの開催に先立ち、岸田総理夫人から参加者に対し、「日本と太平洋島嶼国・地域は、長年にわたり『キズナ』を培ってまいりました。今回のパートナーズ・プログラムは、お越しいただいた皆様との『キズナ』を育み、皆様により一層日本を知っていただけるような機会になれば幸いです。」と述べ、共に薄茶や和菓子を味わいました。その後、各国首脳配偶者の皆様は、茶筅振りを体験し、それぞれが点てた薄茶を味わいました。
(2)蒔絵体験


午前10時45分から約1時間、文化庁の協力の下、重要無形文化財「蒔絵」(各個認定)保持者(いわゆる人間国宝)の室瀬和美氏を講師に招き、蒔絵体験を行いました。
参加者は、室瀬氏から漆や蒔絵の説明を受けた後、約9000年前から使われている環境に優しい漆と、太平洋の国々とも親和性のある螺鈿で装飾が施されたペーパー・ウェート(文鎮)に、日本特有の伝統的な工芸である蒔絵(金粉を蒔き付けて模様をあしらう行程の体験)を施す体験をしました。
岸田総理夫人から、本年1月に被災した石川県の伝統工芸である輪島塗に触れつつ「今回のパートナーズ・プログラムでも、復興に向けた願いを込めつつ、日本の伝統工芸のすばらしさを皆様に感じていただければと思います。」と述べました。最後に、広縁から鯉の餌やりを楽しみました。


(3)昼食会

午後0時30分から約1時間30分、岸田総理夫人は迎賓館赤坂離宮の本館小食堂で、昼食会を開催しました。
昼食会では、冒頭岸田総理夫人から各国首脳配偶者に対し、改めて訪日の歓迎とパートナーズ・プログラム出席への謝辞を伝えました。
昼食会は「海」をテーマとしており、太平洋の島嶼国・地域にもなじみのある「魚」を使用した日本人シェフによるフランス料理を囲みつつ、打ち解けた雰囲気の中で、参加した国々の間に共通する文化や社会、また、持続可能な社会の実現に向けて身近にできる取組について、懇談が行われました。
(参考1)別添
メニュー及び提供された飲料(PDF)
今回の文化体験及び昼食会は、訪日を歓迎し、日本文化への理解を深めていただくともに、参加した配偶者同士の親睦と絆を深める機会となりました。