太平洋諸島フォーラム(PIF)
上川大臣とプナ太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長との会談
令和6年2月11日
現地時間2月11日午後5時15分(日本時間同日午後2時15分)から約25分間、太平洋・島サミット(PALM)第5回中間閣僚会合出席のため、フィジー共和国のスバを訪問中の上川陽子外務大臣は、ヘンリー・プナ太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長(H.E. Henry PUNA, Secretary General, Pacific Islands Forum Secretariat)との会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、中間閣僚会合開催に当たり貴事務局の協力に謝意を述べ、本日の意見交換を通じてPIFとの協力を更に強化したい旨述べました。これに対し、プナ事務局長から、上川大臣をお迎えできることは大変喜ばしい、本日の会談の機会に友情の証として大変感謝する旨発言がありました。
- 上川大臣から、日本は、PALMという太平洋島嶼国全体と共に将来のビジョンを議論する場を立ち上げて以来、PALMをPIFメンバーとの協力の場として重視してきた旨述べ、10回目のPALMを迎えるに当たり、30年近いPALMプロセスで積み上げた実績、その上で生まれている信頼と強固な「キズナ」を重く受け止めている、双方の先人達の努力に敬意を表しつつ、こうした基盤の上で、共通課題に対処するため、お互いを尊重し、学び合いながら協働する関係を育てていきたいと述べました。これに対し、プナ事務局長からは、キズナで結ばれた日本と関係を強化していきたい旨発言がありました。
- ALPS処理水の海洋放出に関し、上川大臣から、IAEAのレビューミッションの報告書にも触れつつ、関連する国際基準に完全に合致する形で安全に実施されていることを説明しました。また、PALMの場を含め、島嶼国に対し、IAEAの継続的な関与の下で実施されるモニタリング結果の提供など、科学に基づく丁寧な説明を積み重ね、安心感を高めていく旨述べました。
- なお、能登半島地震へのお見舞いに対する謝意を述べた上で、被災地の復興を願い、上川大臣から金沢箔の小箱を贈呈しました。