大洋州
阿部外務副大臣のアンザック・デイ(ANZAC Day)戦没者追悼式典出席
令和元年5月7日
4月25日,阿部俊子外務副大臣は,神奈川県横浜市の英連邦戦死者墓地にて開催されたアンザック・デイ(ANZAC Day)戦没者追悼式典に出席し,献花し,黙祷しました。アンザック・デイの式典に外務省ハイレベルが出席するのは,今回の阿部副大臣が初めてです。
本日の追悼式典には,リチャード・コート駐日豪州特命全権大使,ピーター・ケル駐日ニュージーランド臨時代理大使がそれぞれの政府を代表して出席した他,トルコ,英国,カナダ,フランス,ドイツ,インドネシア,米国,マレーシア,パプアニューギニアの駐日大使館から代表者が出席しました。また,日本在住のオーストラリア人,ニュージーランド人を含む多数の出席がありました。
[参考]アンザック・ディ(ANZAC Day)
第一次世界大戦の勃発に伴い,オーストラリア及びニュージーランドは,大英帝国の一員としてオーストラリア・ニュージーランド軍団(ANZAC: Australia and New Zealand Armed Corps)を編成。1915年4月25日,ANZACはガリポリ半島(現在のトルコ南部)に到着し,8か月にわたる上陸作戦を展開し,8,700名以上のANZAC兵士が命を落とした。毎年4月25日のアンザック・デイ(ANZAC Day)は,このガリポリ半島上陸作戦開始日に由来しており,第一次大戦以降のすべての戦争・紛争に従軍したすべてのオーストラリア人とニュージーランド人に敬意を払う記念日となっている。
第一次大戦において,ANZAC兵を欧州方面戦線に投入するにあたり,大英帝国は,日英同盟に基づきANZAC船団の洋上護衛を日本に要請。旧日本海軍は巡洋戦艦「伊吹」を派遣。「伊吹」が護衛したANZAC兵の一部が,ガリポリ半島上陸作戦に参加した。
[参考]横浜市の英連邦戦死者墓地(Yokohama War Cemetery)(同墓地の資料から引用。)
英国に本部がある英連邦戦没者墓地委員会(The Commonwealth War Graves Commission: CWGC)が管理する戦没者墓地。同墓地に葬られているのは,第二次大戦中に旧日本軍の捕虜となり日本で命を落としたオーストラリア,カナダ,インド,オランダ,ニュージーランド,パキスタン,英国,米国出身者が中心となっている。同墓地の土地は,1955年の日本と英連邦との間の合意により英連邦側に与えられた。