マーシャル諸島共和国
日・マーシャル諸島外相会談
令和6年2月11日
現地時間2月11日午後4時5分(日本時間同日午後1時5分)から約25分間、太平洋・島サミット(PALM)第5回中間閣僚会合出席のため、フィジー共和国のスバを訪問中の上川陽子外務大臣は、カラニ・R・カネコ・マーシャル諸島共和国外務・貿易大臣(Hon. Kalani R. KANEKO, Minister of Foreign Affairs and Trade, the Republic of the Marshall Islands)との会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、外相就任への祝意を表するとともに、歴史的に深い「キズナ」と基本的な価値や原則を共有し、太平洋で結ばれた長年の友人であるマーシャル諸島との関係を強化していきたい旨述べました。また、上川大臣からマーシャル諸島における干ばつ及び高波被害へのお見舞いを述べました。これに対し、カネコ外相から、ヒルダ・ハイネ大統領の就任式に岸田総理から田中和德衆議院議員を総理特使として派遣いただいたことへの謝意とともに、マーシャル諸島は日本との特別な友好関係を更に深めていきたい旨述べました。
- 上川大臣から、世界が歴史の転換点にある中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界を確保していく必要がある旨述べました。また、上川大臣から、太平洋島嶼国地域を巡る状況変化を踏まえつつ、各国のニーズに寄り添いながら、太平洋島嶼国との協力を強化していくことの重要性について述べました。これに対し、カネコ外相から、マーシャル諸島に対する長年にわたる協力について日本政府・国民に対する謝意が述べられました。
- ALPS処理水の海洋放出に関し、上川大臣から、昨年12月に福島を訪れ、海洋放出の安全性を自らの目で確認したことに触れつつ、IAEAの継続的な関与の下で実施される一連のモニタリングを通じ、安全性が明確に示されている旨を説明しました。
- 両者は、本年開催予定のPALM10に向け、緊密に連携していくことで一致しました。
- なお、能登半島地震へのハイネ大統領及びカネコ外相からのお見舞いに対する謝意を述べた上で、被災地の復興を願い、上川大臣から金沢箔の小箱を贈呈しました。