オーストラリア連邦
日豪首脳会談及び署名式
令和8年5月4日
現地時間5月4日午前11時15分(日本時間午前10時15分)から約1時間20分間、オーストラリアのキャンベラを訪問中の高市早苗内閣総理大臣は、アンソニー・アルバニージー・オーストラリア連邦首相(The Hon. Anthony Albanese, MP, Prime Minister of the Commonwealth of Australia)と日豪首脳会談を行い、続いて、「経済安全保障協力に関する日豪共同宣言」の署名式を行いました。なお、首脳会談の冒頭の約30分間は、少人数会談が行われました。
1. 冒頭発言
- 冒頭、アルバニージー首相から、高市総理大臣の豪州訪問を歓迎するとともに、防衛・安全保障、エネルギーや重要鉱物を含む経済・貿易、人的交流を含めた幅広い分野で日本と豪州の一層の関係強化に向け協力し、両国間の「特別な戦略的パートナーシップ」を更なる高みに引き上げ、両国で地域の平和と繁栄に貢献していきたい旨述べました。
- これに対し、高市総理大臣から、日豪友好協力基本条約の署名から50周年を迎えた中、両国は同志国連携の中核、地域の安定勢力として協力を深化させてきた旨述べるとともに、国際情勢が一層厳しさと複雑さを増す中で、一昨日発表した、進化した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」のビジョンの下、地域の平和と安定に向けて、日豪で先導していきたい旨述べました。
- その上で、両首脳は次の50年を見据え、日豪関係を新たな次元に引き上げていくことで一致しました。
2. 二国間関係
- 両首脳は、経済安全保障分野について、今般署名された「経済安全保障協力に関する日豪共同宣言」及びその下で発出された重要鉱物とエネルギー安全保障に関する二つの共同声明を歓迎し、これらの文書を踏まえ、二国間の具体的な協力を一層推進していくことを確認しました。
- また、両首脳は、グローバルなサプライチェーンに重大な悪影響を及ぼし得る重要鉱物等の輸出規制について強い懸念を共有するとともに、重要鉱物のサプライチェーン強靱化や、双方向の安定的なエネルギー供給の確保を始めとした「自律性」と「強靭性」を強化するため、「アジア・エネルギー・資源供給力強靭化パートナーシップ(パワー・アジア)」の枠組みも含めて、両国で連携していくことを確認しました。
- 両首脳は、安全保障分野について、包括的な安全保障協力を更なる高みに引き上げ制度化する具体的な方策を次回の首脳訪問までに模索するよう閣僚に指示するとともに、豪州の地理的特性を活用した防衛協力を一層向上させることで一致しました。
- また、「強化された防衛・安全保障協力に関する首脳声明」が発出されたことを歓迎しました。
- 更に、サイバー安全保障における日豪間の協力を一層深化すべく、「戦略的サイバー・パートナーシップ」を立ち上げることで一致しました。
- 加えて、両首脳は、両国の政官財学のメンバーが幅広い日豪協力に関して政策提言を行う「日豪リーダーシップ対話」を立ち上げ、日豪関係の将来像を議論していくことで一致しました。
- また、高市総理大臣からは、日豪両国が先駆的な安全保障協力を進める同志国連携のフロントランナーであり、いわば「準同盟国」とも言えるレベルの関係を築いている旨述べました。
3. 地域・国際情勢
- イラン情勢を含む現下の中東情勢について、両首脳は、ホルムズ海峡の自由で安全な航行の確保の重要性を確認するとともに、重要物資の安定供給や事態の早期沈静化に向け、引き続き緊密に協力していくことで一致しました。
- また、両首脳は、両国が、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現・戦略的進化を先導し、日米豪印・日米豪、日豪NZ韓(IP4)といった同志国連携を一層強化していくことで一致しました。
- 両首脳は、中国をめぐる諸課題及び核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢や、東南アジアや太平洋島嶼国地域との関係強化について意見交換を行い、両国が連携していくことで一致しました。


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