オーストラリア連邦
日豪外相会談

9月30日、国連総会出席のためニューヨークを訪問中の岸田外務大臣は、午後12時すぎから約1時間強、ジュリー・ビショップ・オーストラリア外務大臣と日豪外相会談を行ったところ、概要以下のとおり(同席者:日本側から平松総合外交政策局長、伊原アジア大洋州局長他、豪州側から、ヴァーギーズ外務貿易省次官他)。
なお、岸田大臣とビショップ外相との外相会談は、今回で9回目(前回は本年5月の第7回太平洋・島サミットの際。)。
1
(1)冒頭、岸田大臣からビショップ大臣に対して、自由党副党首及び外相再任に祝意を表した上で、日豪の特別な関係を更に強化すべく、ビショップ大臣と一層努力していきたい、戦後70年談話の発表後,平和国家日本の歩みを明確に評価いただき、また,平和安全法制の成立後も,いち早く地域・国際社会での日本の役割強化を支持する声明を発出いただいたことに感謝したい旨述べた。
(2)これに対しビショップ外相は、日豪間の強固な関係を更に強化するため、このように頻繁に会うことが重要である旨述べた。
2
(1)二国間関係について、岸田大臣から、9月18日の安倍総理とターンブル首相の電話会談に言及しつつ、日豪の戦略的協力を継続していきたい旨述べた。
(2)ビショップ外相からは、先般の首脳電話会談は非常に有意義であった、先の豪州の首相交替は国内政治上のものであり、日本との関係に影響を与えるものではない旨の発言があった。
3 両大臣は、基本的価値と戦略的利益を共有し,地域の安全保障に大きな役割を果たしている日豪米三か国の協力の重要性を確認した。
4 軍縮・不拡散について、岸田大臣から、引き続き「核兵器のない世界」に向け,日豪が主導する軍縮・不拡散イニシアティブ(NPDI)も活用しつつ,緊密に協力したい旨述べ、引き続き日豪で協力していくことを確認した。
5
(1)北朝鮮に関して、両大臣は、北朝鮮に対して挑発行動の自制、安保理決議等の遵守、非核化に向けた具体的行動を強く促すことが重要である点で一致した。また、岸田大臣は、拉致問題に対する豪州の理解と協力に謝意を表した。
(2)韓国に関して、岸田大臣から、30日午前に行われた日韓外相会談に触れつつ、日韓関係の現状を説明した。