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令和3年5月5日
日米韓外相会合

 5月5日(水曜日)午前8時(現地時間。日本時間5日(水曜日)午後4時)から約60分間、G7外相会合に出席するため英国(ロンドン)を訪問中の茂木敏充外務大臣は、アントニー・ブリンケン米国国務長官(The Honorable Antony Blinken、 Secretary of State of the United States)及び鄭義溶韓国外交部長官(H.E. CHUNG Eui Yong、 Minister of Foreign Affairs of the Republic of Korea)との間で、日米韓外相会合を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭、ブリンケン国務長官からの歓迎の辞のあと、茂木大臣から、地域の平和と安定、とりわけ北朝鮮への対応にとって日米韓三か国の連携は不可欠であり、米国の政策レビューが完了した直後に今次会合が開催されたことを歓迎する旨述べました。
  2.  その後、ブリンケン国務長官から、米国の政策レビューの結果について詳細な説明がありました。これに対し、茂木大臣から、(1)米国政府が、朝鮮半島の完全な非核化が引き続き目標であることや、我が国を含む同盟国の安全確保のための取組を強化する旨を明らかにするとともに、(2)政策レビューのプロセスにおいて、日本側の考え方を米側にしっかりインプットしてきており、米国政府が、日韓両国との緊密な連携を重視しながら、こうした取組が進められていることを支持し、歓迎するとの立場を述べました。
  3.  三者間で北朝鮮の完全な非核化へのコミットメントを再確認し、北朝鮮に対して国連安保理決議の下での義務に従うことを求めることで一致しました。
  4.  また、今後、米国の政策レビューの結果を踏まえ、対北朝鮮政策を具体的に進めていくにあたり、日米韓で緊密に連携して対応していくことで一致しました。
  5.  さらに、茂木大臣から、拉致問題について、ブリンケン国務長官と鄭外交部長官の理解と協力を求め、支持を得ました。
  6.  最後に、北朝鮮への対応にとっての日米韓の連携の重要性に鑑み、三者は、日米韓の外交当局間で緊密に政策調整を行うとともに、日米韓外相間でも緊密に連携していくことで一致しました。

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