大韓民国
日韓首脳会談
令和7年9月30日


現地時間9月30日(日本時間同日)午後4時50分から約75分間、韓国・釜山を訪問中の石破茂内閣総理大臣は、李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領と日韓首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
会談に先立ち、石破総理大臣は、2001年に新大久保駅で線路上に転落した日本人を救おうとして事故に遭い亡くなった李秀賢(イ・スヒョン)氏の墓所を訪問し、献花しました。
- 冒頭、石破総理大臣から、李大統領に対し、韓国への招待に謝意を示すとともに、日本と地理的に近接しており、朝鮮通信使の日本への出発地でもあるなど、日本とゆかりのある釜山において、李大統領と議論を深める機会を持つことを意義深く思う、今回の訪問も通じて「シャトル外交」を推し進めていきたい旨述べました。
- 両首脳は、日韓関係全般について率直な意見交換を行い、8月の東京での首脳会談の成果の上に、日韓関係を安定的に大きく発展させていくことで一致しました。
- 両首脳は、両国共通の社会問題について、昨29日、東京で開催された次官級の協議を含め、両国間の協力に向けた議論が進んでいることを歓迎するとともに、本日発表する共同文書に基づき、連携を強化していくことで一致しました。さらに、AIを含む科学技術分野における協力について議論するため、日韓科学技術協力委員会を開催していくことで一致しました。
- 両首脳は、厳しさを増す現下の戦略環境において、日韓両国が連携して対応すべく、安全保障、経済安全保障分野についての戦略的な意思疎通を続けていくことを確認しました。
- 両首脳は、インド太平洋やパレスチナを含む地域情勢についても意見交換を行い、核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応については、北朝鮮の完全な非核化に向け、日韓、日韓米で緊密に連携して対応していくことを再確認しました。また、石破総理大臣から、拉致問題の即時解決に向けた李大統領の引き続きの理解と協力を求め、両首脳は、その取組の重要性に一致しました。
- 会談に続いて行われた李大統領主催の夕食会では、両国共通の社会問題や朝鮮通信使等についてやり取りがあったほか、日韓国交正常化60周年に合わせて我が国で発行されている記念切手についても話題に上りました。