大韓民国

平成27年8月6日
6日(13時25分から約20分間(現地時間))、ASEAN関連外相会議に出席するためマレーシアを訪問中の岸田外務大臣は、尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官との間で日韓外相会談を行ったところ、概要以下のとおり(同席者:日本側から、伊原アジア大洋州局長、平松総合外交政策局長ほか、韓国側から、李相徳(イ・サンドク)外交部東北アジア局長ほか)。

1 6月に東京で開催された日韓外相会談に引き続き、約1か月半ぶりの会談。両外相は、日韓間に困難な問題はあるが、日韓関係を前進させるべく、引き続き共に努力していくことを確認した。

2(1)冒頭、岸田大臣から、6月のユン長官の訪日は意義あるものだったが、その後の「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録をめぐっては、日本国内の見方は厳しいことを伝えつつ、日韓関係改善に向けた雰囲気を大切にし、本年の日韓国交正常化50周年を意義あるものとすることが重要である旨強調した。
(2)ユン長官からは、韓日関係の改善に向けた前向きな雰囲気を生かし、両国関係が良い方向に向け、好循環の発展が実現するよう努力していきたいとの言及があった。

3 今次会談は短時間であり、日韓間の個別の事項を話し合う場ではなかったが、戦後70年談話について、ユン長官から、日韓関係を前進させるとの観点から、関心の表明があった。これに対し、岸田大臣からは、安倍内閣は歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでおり、今後も引き継いでいくとの従来からの立場を説明した。

4 日韓中サミットに関し、両外相は、日韓中サミットの年内の早期開催に向け協力することで一致しており、今回もこの旨確認した。
 

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