アジア
日韓外相会談(概要)
平成26年9月26日
25日(18時20分から約40分弱(NY時間))、岸田外務大臣は、尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官との間で日韓外相会談を行ったところ、概要以下のとおり(同席者:日本側から、伊原アジア大洋州局長ほか、韓国側から、鄭ビョンウォン東北アジア局審議官ほか)。
1 今回の外相会談は、8月のミャンマーにおける会談に引き続いての開催。前回同様、日韓関係の前進に向け、前向きな意見交換が行われた。具体的には、両外相は、日韓間での高い政治レベルの意思疎通を継続し、深化させる重要性を再確認した。また、来年の日韓国交正常化50周年を良い雰囲気で迎えるべく、互いに努力していくことも改めて確認した。
2(1)岸田大臣から、ユン長官の「日韓交流おまつり」への出席や森元総理による朴大統領表敬に言及しつつ、日韓間の最近の前向きな動きを歓迎した上で、日韓間には困難な問題があるが、高い政治レベルの意思疎通を継続し、深化させる重要性を指摘した。また、来年の日韓国交正常化50周年を良い雰囲気で迎えるべく、互いに努力していく必要性を強調した。
(2)ユン長官からは、岸田大臣の続投に祝意を表した上で、舛添都知事や森元総理が訪韓し、朴大統領と会見されたことを始め、最近の日韓間の関係進展をうれしく思う旨述べた。
3(1)岸田大臣から、韓国における「旧民間人徴用工」を巡る裁判や韓国政府による日本産水産物の輸入規制強化の問題について、韓国側の早急な対応を求めた。
(2)ユン長官から、慰安婦問題に関する韓国側の従来からの立場に基づく主張があったのに対し、岸田大臣から、河野談話は継承し、見直さないとの立場を改めて伝達した上で、日韓双方の努力が必要であるとの点を指摘し、局長協議等を通じ、引き続き真摯に議論していくことになった。
4 北朝鮮情勢についても議論を行い、日韓、日米韓の緊密な連携を確認した。岸田大臣から、拉致問題を含む日朝関係の現状についても説明し、双方で引き続き協力していくことを確認した。