中華人民共和国

平成26年11月20日
 平成26年11月9日から12日まで,安倍総理夫人は,APEC首脳会議のために中国(北京)を訪問した安倍総理に同行し,様々な交流活動を行いました。

1.11月9日

(1)JET/JDS経験者との懇談

懇談の様子
JET/JDS経験者との記念撮影
 9日午後,安倍総理夫人は,JETプログラム(参考1)及びJDS(中国若手行政官等長期育成支援事業)経験者と懇談を行いました。JETプログラム経験者6名及びJDS経験者2名(全て女性)が参加し,「社会における女性の活躍」という観点からの日本と中国の相違,また日本滞在時の心に残るエピソードや日本で実際に生活した上での日本に対する印象など,様々な話題について率直な意見交換を行いました。

(2)北京で活躍する女性との夕食会

夕食参加者との記念撮影
 9日夜,北京で活躍する女性及び日本人留学生との夕食会を行いました。夕食会には,北京において,文化,執筆,芸能,ビジネス等の活動によって活躍する女性5名と,北京の大学に留学し,日中交流活動を積極的に行っている留学生2名が参加しました。参加者は年齢も職業も異なるものの,お互いにそれぞれの分野で積極的に活動する女性ということで,率直な意見交換が行われ,その結果,参加者が皆それぞれ刺激を受ける大変有意義な会合になりました。

2.11月10日

(1)中国障害者連合会主催会議(APEC公式行事)

中国障害者連合主催者会議(集合写真)
 10日午前,APEC公式配偶者プログラムである障害者連合会主催の会議に出席しました。
 北京会議中心に到着した安倍総理夫人は他の参加エコノミー首脳夫人と共に,順に彭麗媛(ほう・れいえん)国家主席夫人による出迎えを受けてから写真撮影,次いで,ホールに設置したパネル展示を参観しました。その後,彭麗媛国家主席夫人及び張海迪・障害者連合会主席の案内により,障害者の才芸披露を見学し,再度,集合写真を撮影した後,「社会・経済発展成果を障害者と共有する取組促進」をテーマとする会議に出席しました。

(2)JENESYS2.0訪日経験者との交流会

参加者と交流する安倍総理夫人
交流会参加者との記念撮影
 安倍総理夫人は在中国日本国大使館において,JENESYS2.0を通じて訪日経験のある青少年約65名との交流会に参加しました。交流会では,安倍総理夫人が一つ一つのテーブルを回り,それぞれの代表団の団員から,訪日の際の出会いや,実際に日本に行ってみてどのように感じたかなど,様々な話を聞くことができ,笑顔に包まれた和やかな雰囲気で交流が行われました。
 安倍総理夫人は,JENESYS2.0の意義について,「日本を訪問して感じたことを率直に中国の友人に伝えてください。皆さんが将来にわたって日中両国の橋渡しになってくれることを願っています。」と述べました。

(3)国際交流基金北京日本文化センター訪問

参加者とともに折り紙を楽しむ安倍総理夫人
着付け教室参加者との記念撮影
 安倍総理夫人は国際交流基金北京日本文化センターを訪問し,同センター所長の案内によりセンターの取組について説明を受けた後,センター内で実施している日本将棋教室,折り紙,浴衣の着付けについての日本文化講座を各々見学しました。
 このうち,将棋の講師である李民生氏(平成26年度外務大臣表彰受賞)は1990年代から中国における日本将棋の普及に携わっており,安倍総理夫人から同氏に対し,日本文化普及への尽力に謝意を表すとともに,日本将棋を学ぶ生徒たちを激励しました。また,折り紙講座に参加した中国の子供や青少年達と共に折り紙を折り,日本に興味を持ったきっかけなどを話しました。

3.11月11日

(1)頤和園視察・彭麗媛主席夫人主催歓迎昼食会(APEC公式行事)

彭麗媛夫人の歓迎を受ける安倍総理夫人
参加エコノミー首脳夫人と
 安倍総理夫人は滞在中の北京(中国)において,APEC公式夫人プログラムである頤和園視察に参加しました。頤和園に到着した安倍総理夫人は彭麗媛・国家主席夫人の出迎えを受け,他の参加エコノミー首脳夫人と共に頤和園を見学し,彭麗媛夫人の案内の下,昆明湖での遊覧船乗船,徳和殿前での京劇,電動カートでの長廊散策,女性の踊り等のパフォーマンス鑑賞等を楽しみました。
 引き続いて,安倍総理夫人は,彭麗媛夫人主催の昼食会に出席しました。昼食会は頤和園隣のアマンホテル内で行われました。席上,彭麗媛夫人より歓迎の挨拶があり,その後各エコノミーの首脳夫人との懇談が行われました。

(2)北京日本学研究センター訪問

日本研究者・学生との記念撮影
参加者との懇談風景
 同日午後,安倍総理夫人は北京外国語大学内の北京日本学研究センターを訪問しました。同センターは,1979年に創設された日本語教師の研修センターである「大平学校」を前身として設立され,現在,中国の日本学研究の拠点として,日本研究者の養成,日本研究の振興に大きな役割を果たしています。
 安倍総理夫人は徐一平主任,郭連友副主任,笠原清志日本側派遣教員主任らの出迎えを受け,「昭恵文庫」(参考2)の贈呈式に引き続き,北京日本学研究センター在校生との座談会が行われました。学生達からは自身の研究テーマ等についての紹介の他,前回訪問時からの中国の印象の変化についての質問やファッションなどライフスタイルについての質問などが出され,安倍総理夫人からは「中国と日本の女性が手をとりあって女性が輝ける社会を築いていきたい」との発言がありました。

(参考1)JETプログラム
 JETとは,Japan Exchange and Teaching Programmeの略称であり,外務省,文部科学省,総務省の協力のもと,地方公共団体が,諸外国の若者を特別職の地方公務員として任用し,日本全国の中学校や高校で外国語やスポーツなどを教えたり,地方公共団体で国際交流のために働いたりする機会を提供する事業です。詳細はJETプログラムのページをご覧ください。

(参考2)昭恵文庫
 安倍総理夫人は,訪問国における日本語学習・日本文化の更なる普及や交流の促進に役立つようにとの願いから,関連団体の協力を得て,訪問国において日本語・日本文化の講座を有する教育機関や日本人学校等に日本関連書籍や日本語教材等を寄贈しています。


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