モンゴル国
モンゴル主催「女性外務大臣会合」における林外務大臣のビデオメッセージ
6月29日から30日にかけて、ウランバートルにおいて、バトツェツェグ・モンゴル外務大臣のイニシアティブによる「女性外務大臣会合」が開催され、林芳正外務大臣は、同会合に際しビデオメッセージを発出しました。同会合では、各国代表が女性に係る外交政策のグッド・プラクティスを紹介するとともに、平和と安全保障の強化、気候変動対策、食料安全保障の確保への女性の参画や責務について協議されました。
林大臣のビデオメッセージは、6月29日の開会式において、フレルスフ大統領及びバトツェツェグ大臣の挨拶に続き、他国の外務大臣のビデオメッセージ等とともに議場で上映されました。
【林外務大臣ビデオメッセージ(仮訳)】
モンゴル国外務大臣 バトツェツェグ閣下、
各国・機関代表の皆様、
御列席の皆様、
まず、モンゴル国政府、とりわけ「女性外務大臣会合」を開催された私の近しい友人であるバトツェツェグ大臣に、心からの感謝の意と敬意を表します。残念ながら、私自身は本会合への対面での出席が叶いませんが、この重要な会合の大きな成功を祈念申し上げます。
日本は、2014年以降6回にわたって国際女性会議WAW!(World Assembly for Women)を開催してまいりましたが、昨年12月には、同会合にバトツェツェグ大臣に御出席いただき、印象深く、心動かされる御発言を頂きました。
その僅か半年後、バトツェツェグ大臣は、新たな取組として、「女性外務大臣会合」を開催されました。会合のテーマの1つである「平和と安全保障の促進における女性の役割」は、我々が直面する昨今の情勢に照らして極めて重要かつ時宜を得たものであると考えます。
女性及び女児は、戦争や紛争によって特に深刻な影響を受けています。例えば、ウクライナでは女性や女児に対する性的暴力が報告されています。その一方で、女性は、変革の担い手でもあります。したがって、私は、特に平和と安全保障の分野における意思決定レベルへの女性の参画を促進することがこれまで以上に必要とされているということを強調したいと思います。先月広島で開催されたG7サミットでは、暴力的紛争の予防、永続的な平和の構築における女性の主導的な役割が強調されました。
御出席の皆様が、「女性外務大臣会合」という機会を最大限に活用し、誰もが平和で安全な生活を享受できる国際社会の実現に向けた取組を強化されることを期待します。日本は、その目標に向けて、引き続き皆様と緊密に協力してまいります。
御清聴ありがとうございました。