中華人民共和国
河野外務大臣とJENESYS2.0 中国訪日代表団との交流


本28日,午後6時頃から約10分間,中国・北京を訪問している河野太郎外務大臣は,在中国日本国大使館において,29日から日本を訪問する予定のJENESYS2.0中国訪日代表団約120人を前に挨拶を行ったほか,同代表団らと交流しました。
河野外務大臣による挨拶の概要は以下のとおりです。
「(中国語で)大家晩上好!(皆さん,こんばんは!)日本の外務大臣の河野太郎です。
昨日の夜北京に参りましたが,これから日本に帰ります。本日は皆さんの壮行会が開かれているとお聞きし,寄らせていただきました。短時間ではありますが,皆さんにお目にかかることを大変うれしく思います。
私自身,今から40年前に中国に初めて参りました。当時まだ15歳くらいでしたので,初めて見た上海,西安の印象は今でも強烈に覚えています。
今日,外交部長の王毅さんと4時間弱,胸襟を開いて議論し,その後,李克強総理及び楊潔篪国務委員とも中南海で会談しました。今年は日中平和友好条約締結40周年であり,その年の初めに,日本と中国がどうやって,向き合うだけでなく,肩を並べて協力し,世界の平和と繁栄に貢献することができるのか,中国の指導者の皆様と大変充実した意見交換ができました。
皆さんは中国各地の様々な現場で活躍されていると伺っています。この記念すべき日中平和友好条約締結40周年の初めに日本を訪問いただくことになるわけですが,是非ありのままの日本を見ていただき,多くの日本人と親睦を深めていただきたい。そして,その経験を是非皆さんの周りの方々にも共有いただきたい。最近はSNSもありますので,簡単に知り合いに広められると思います。両国の相互理解増進に是非御協力いただきたいと思います。
しかし,皆さんの日程を見て,大変驚きました。これだけ多くの方が日本に行かれるのに,だれ一人私の地元の神奈川を訪れる機会がないのは残念です。我が神奈川県には,箱根,鎌倉や湘南の海といった日本有数の名所があります。是非次回日本に行かれるときは神奈川県に寄っていただければ,心から歓迎いたします。
それは置いておいて,皆さんの明日からの訪日が実り多いものとなることを心からお祈りし,私の挨拶とさせていただきます。明日から日本で大いに楽しんできてください。(中国語で)祝一路平安!(旅の御無事を祈ります!)」
[参考1]JENESYS2.0(PDF)
2013年1月18日,インドネシア訪問中の安倍総理は,2007年から実施したJENESYSの後継として,3万人規模でアジア大洋州諸国との間で青少年交流事業「JENESYS2.0」を実施することを発表。本件事業は,日本経済の再生に向けて,我が国に対する潜在的な関心を増進させ,訪日外国人の増加を図ると共に,クールジャパンを含めた我が国の強みや魅力等の日本ブランド,日本的な「価値」への国際理解を増進させることを目指している。
[参考2]今回の訪日団の概要
本年1月29日から2月2日まで,JENESYS2.0の一環及び日中平和友好条約締結40周年記念事業として,中国青年代表団57名及び第22回中国教育関係者代表団59名が訪日予定。一行は,滞在中,それぞれ東京都と群馬県,及び,東京都,京都府と大阪府を訪問し,行政や農業の分野における日本の青年や市民,あるいは日本の教育関係者と交流を行い,日本に対する包括的な理解を深める予定。