中華人民共和国
日中外相会談
令和元年9月26日
国連総会に出席するため米国・ニューヨーク出張中の茂木敏充外務大臣は,現地時間9月26日,午後5時35分(日本時間:27日午前6時35分)から約25分間(同時通訳),中国の王毅・国務委員兼外交部長との間で,日中外相会談を行ったところ,概要以下のとおり。
1 冒頭
(1)王毅国務委員兼外交部長から,概要以下のとおり述べた。
ア 貴大臣の外務大臣ご就任をお祝い申し上げたい。本日こうしてお会いして初めての会談を行えることをうれしく思う。河野元外務大臣は防衛大臣に就任されたが,お仕事が順調であることを祈念する。
イ 貴大臣は経済再生担当大臣を務められ,今年4月には北京でハイレベル経 済対話に出席する等,日中経済貿易協力に積極的にご尽力された。カウンターパートとしてこれからも貴大臣と良好な協力関係を築いていきたい。
ウ 習国家主席と安倍総理はG20大阪サミットの際に重要な首脳会談を実施し,両首脳は,新時代の求める日中関係を築くという共通認識に達した。この共通認識に基づき,両国関係の困難を乗り越えて,持続的・安定的に発展を推し進めていきたい。
(2)これに対し,茂木大臣から,祝意への感謝を述べつつ,以下のとおり述べた。
ア 王国務委員とは,国務委員が駐日大使時代以来,また一緒に仕事をすることになることを楽しみにしている。
イ まずは,貴国の建国70周年にお祝い申し上げたい。日中両国は,共に地域・国際社会に対して大きな責任を負っており,両国が二国間関係を超えて連携すべき課題は多いと考えている。こうした課題に,共に汗を流して取り組んでいくことが,「日中新時代」のあるべき姿であると考えている。
ウ 本日は,二国間の課題や地域及び国際社会の課題について率直な意見交換を行いたい。
2 日中関係
(1)双方は,二国間のみならず地域・国際社会の課題に対して,共に取り組んでいくことで一致し,来春の習近平国家主席の国賓訪日に向け,ハイレベル往来を着実に重ねていくことを確認した。
(2)双方は経済・実務協力を一層進めるべく共に取り組んでいくことで一致した。
(3)双方は,RCEPの年内妥結に向け,引き続き連携していくことで一致した。
(4)双方は,年内の立ち上げで一致している人的・文化的交流に関するハイレベル対話について,引き続き調整を進めると共に,修学旅行を含む幅広い分野での国民交流を推進することで一致した。
(5)双方は,来春の習主席訪日の成功のために好ましい雰囲気を醸成する上でも,両国間の課題に前向きな進展を得ることが重要であるとの認識で一致した。茂木大臣からは,(ア)日本産食品の輸入規制,(イ)東シナ海を始めとする海洋・安全保障問題,(ウ)邦人拘束事案等について,中国側の前向きな対応を改めて強く求めた。
(2)双方は経済・実務協力を一層進めるべく共に取り組んでいくことで一致した。
(3)双方は,RCEPの年内妥結に向け,引き続き連携していくことで一致した。
(4)双方は,年内の立ち上げで一致している人的・文化的交流に関するハイレベル対話について,引き続き調整を進めると共に,修学旅行を含む幅広い分野での国民交流を推進することで一致した。
(5)双方は,来春の習主席訪日の成功のために好ましい雰囲気を醸成する上でも,両国間の課題に前向きな進展を得ることが重要であるとの認識で一致した。茂木大臣からは,(ア)日本産食品の輸入規制,(イ)東シナ海を始めとする海洋・安全保障問題,(ウ)邦人拘束事案等について,中国側の前向きな対応を改めて強く求めた。