中華人民共和国

日中首脳会談

平成30年9月12日

英語版 (English)

9月12日11時50分頃(日本時間10時50分頃)から約40分間(同時通訳),東方経済フォーラム出席のためロシア・ウラジオストクを訪問中の安倍総理は,同フォーラム会場内の二国間会談室において,習近平・中国国家主席との間で日中首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり(日本側:野上内閣官房副長官,谷内国家安全保障局長,長谷川総理補佐官,森外務審議官ほか,中国側:丁薛祥・党中央弁公室主任,楊潔篪・党中央政治局委員,王毅・国務委員兼外交部長,何立峰・国家発展改革委員会主任,鐘山・商務部長ほか同席。)。

1 冒頭

(1)冒頭,習主席から,概要以下の発言があった。
ア 日本における台風及び地震の被害に対し,お見舞いを申し上げる。
イ 安倍総理との間ではこれまでの国際会議の場におけるやり取りや,先般の電話会談を通じ,日中関係の不断の改善を推し進めていくとの重要な共通認識を達成した。
ウ 本年は日中平和友好条約締結40周年。日中関係は,双方の努力により正常な発展の軌道に戻り,改善・発展のチャンスに恵まれている。引き続き積極的に良いやり取りを行い,両国関係が安定の中でより大きな発展を遂げるようにしたい。

(2)続いて,安倍総理から,自然災害に対するお見舞いへの感謝を述べつつ,概要以下のとおり述べた。
ア 昨年11月のダナンでの貴主席との会談は,日中関係の「新たなスタート」となる良い会談となった。その後,この半年余り,両国の間ではハイレベルの往来をはじめ,あらゆる分野での交流・対話が活性化し,両国の協力の地平線は大きく広がりつつある。
イ 本年5月には習主席と私の間で初の日中電話首脳会談を行い,その直後には,李克強首相が8年ぶりに日本を公式訪問し,日中関係は,正常な軌道に戻った。
ウ 北朝鮮情勢や貿易投資をめぐる国際情勢が大きく動く中,地域や世界の平和と繁栄に大きな責任を共有する日中両国が,緊密な意思疎通を保つことはますます重要。

2 日中関係

(1)総論

ア 両首脳は,本年が日中平和友好条約署名・締結40周年であると同時に,中国の改革開放40周年であることから,この40年の両国の歩みを振り返り,互いに原点を再確認する好機であるとの認識で一致した。

イ 両首脳は,その上で,ハイレベル往来等を通じ,現在の関係改善の流れを政治,経済,外交,海洋・安保,文化,国民交流等あらゆる分野における具体的な成果に繋げ,日中関係を前進させていくとの決意を共有した。

ウ この文脈で,両首脳は,李総理訪日の際のやり取りを踏まえ第三国協力を推進することや,イノベーション及び知的財産に関する対話を深めていくこと等で一致した。

エ 両首脳は,2020年の東京五輪及び2022年の中国冬季五輪の機会を捉え,両国間の国民交流を一層推進していくことで一致した。

(2)懸案の適切な処理

ア 安倍総理からは,特に,東シナ海の安定なくして,日中関係の真の改善はないとの日本の立場を強調し,両首脳は東シナ海を「平和・協力・友好の海」とすべく引き続き共に努力していくことで一致した。

イ また,2011年以来続いている日本産食品に対する輸入規制の解除を改めて求め,引き続き事務レベルで意思疎通を継続していくことで一致した。安倍総理は,解除が実現し,日本産コメの対中輸出増加に繋がることを期待する旨述べた。

3 北朝鮮

(1)両首脳は,日中共通の目標である朝鮮半島の非核化に向けて,引き続き緊密に連携していくことを確認した。

(2)また,安倍総理から,安保理決議の完全な履行の重要性に関する共通の認識に基づき,「瀬取り」への対応を含め,中国と共に取り組んでいきたい旨述べた。

(3)安倍総理から,日朝平壌宣言に基づき,拉致,核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し,国交正常化を目指すとの考えに変わりはないとの考えを伝えた。その上で,拉致問題の早期解決に向けた日本の立場について,習主席から完全な支持を得た。

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