パキスタン・イスラム共和国

平成30年8月1日
堀井巌外務大臣政務官は,7月25日から26日にかけて,パキスタンを訪問したところ,概要は以下のとおりです。

1 主な日程

7月25日(水曜日)
 イスラマバード着
 選挙監視活動
 バジュワ陸軍参謀長との意見交換
 ガーラーEU選挙監視団長との意見交換

7月26日(木曜日)
 カラチ着
 日系企業視察
 ジンナー廟献花
 日本企業関係者との意見交換

2 主な行事の内容

(1)選挙監視活動

選挙監視活動1
選挙監視活動2
7月25日,10時15分から18時30分(現地時間)まで,堀井厳外務大臣政務官は我が国選挙監視団の団長として,下院選挙及び州議会選挙の投票所の視察を行いました。堀井厳政務官は,選挙が適正かつ円滑な形で実施されているかを確認するため,イスラマバードに設置された投票所を,投票中に3か所,また開票中に2か所訪問し,投票実施状況の視察や各投票所の選挙責任者から投票所の運営状況等についての聴取を行いました。

また,投票数の集計を行う選挙管理官事務所を訪問し,日本がUNDPを通じて行った選挙管理委員会や投票所職員の能力向上等の支援について,視察しました。

(2)バジュワ陸軍参謀長との意見交換

バジュワ陸軍参謀長との意見交換
同日11時00分(現地時間)から約1時間,カマル・ジャベド・バジュワ・パキスタン陸軍参謀長(General Qamar Javed Bajwa, Chief of Army Staff of the Pakistan Army)と意見交換を行いました。

堀井巌外務大臣政務官から,今次選挙に際して投票所の警備が強化されていたことに言及しつつ,パキスタンの努力に敬意を表したほか,選挙運動期間中に,投票所や政治集会を狙ったテロにより犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表する,このような卑劣なテロに屈せず,テロと闘うパキスタン政府や軍,また,本日投票所に赴いた国民の勇気に敬意を表したいと述べました。

これに対して,バジュワ陸軍参謀長から,堀井巌外務大臣政務官及び選挙監視団の訪問を歓迎する,パキスタン軍は,選挙の安全な実施のために,投票所に軍人を派遣して,安全確保に全力で当たっている旨説明がありました。また,長年に亘る日本の支援への感謝が述べられました。

加えて,堀井巌外務大臣政務官とバジュワ陸軍参謀長は,北朝鮮情勢やアフガニスタン情勢等について意見交換を行いました。

(3)ガーラーEU選挙監視団長との意見交換

同日15時00分(現地時間)から約40分間,ミハエル・ガーラーEU選挙監視団長(Mr. Michael Gahler, Chief Observer of EU)と意見交換を行いました。堀井巌外務大臣政務官から,日本は今次選挙に際して,選挙監視団を派遣するとともに,UNDPを通じて,選挙の円滑な実施のため無償資金協力を供与し,パキスタンの選挙管理委員会及び投票所職員の能力向上等に支援を行っている旨説明しました。ガーラーEU選挙監視団長からは,EUの選挙監視団の概要やパキスタンでの活動状況について説明がありました。

(4)日系企業視察

堀井巌外務大臣政務官は,カラチ郊外に工場を設けて活動する日系企業を視察するため,パックスズキ社を訪問しました。

(5)ジンナー廟献花

ジンナー廟献花
堀井巌外務大臣政務官は,パキスタン建国の父である,初代パキスタン総督ムハンマド・アリー・ジンナーの廟にて,献花を行いました。

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