パキスタン・イスラム共和国

平成27年8月5日
ASEAN関連外相会議等出席のためクアラルンプールに滞在中の城内実外務副大臣は,8月5日12時30分(現地時間)から約1時間,サルタージ・アジズ・パキスタン国家安全保障・外務担当首相顧問(H.E. Mr. Sartaj AZIZ, Advisor to the Prime Minister on National Security and Foreign Affairs)と昼食を交えて会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,城内副大臣から,7月の大雨による洪水の被害がこれ以上広がらないことを祈念する旨述べました。これに対し,アジズ首相顧問から,再会でき嬉しい,また,両国間でハイレベルの人的交流が進んでいることは喜ばしい旨述べました。

2 二国間関係につき,以下のやりとりがありました。
(1)城内副大臣から,日本は,「シャリフ政権による経済・財政改革及び治安改善に向けた努力を支持しており,パキスタンが民主主義と法の支配の下で安定し,発展するために協力したい」と述べました。また,「6月にIMFプログラムの第7次レビューが承認されるなど,同プログラムが安定的に進捗していることを評価しており,引き続きシャリフ政権の着実な取組を期待している」と述べました。これに対し,アジズ首相顧問から,パキスタンにおける経済状況やエネルギー電力問題等の現状を説明の上,高い技術を持つ日本企業による関与への期待が示されました。

(2)また,治安に関し,城内副大臣から,「日本は,テロに立ち向かう貴国の取組を支持」しており,これまで検査機材の供与や貧困緩和・生活向上といったテロ対策支援を実施している旨発言しました。さらに,「シャリフ政権の取組に期待しており,在留邦人の安全確保についてもご協力願いたい」と述べました。これに対し,アジズ首相顧問から,昨年より過激派掃討のための軍事作戦やテロ対策に取り組んでおり,状況は改善している,今後とも治安改善に全力で取り組んでいくので,日本からの投資拡大を期待している旨を述べました。

3 この他,地域情勢について意見交換を行い,城内副大臣から,引き続き両国関係の強化に向け,尽力していきたい旨述べました。
 

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