インド
「日印経済フォーラム~日印国交樹立70周年記念~」における
岸田総理大臣挨拶
本日、日印両国の国交樹立から70年という節目の年に、日印の産業界を代表する皆様とこうしてご一緒できることを大変光栄に思います。
先ほどのモディ首相との首脳会談で、経済を始めとする日印関係の更なる深化に向けて、力強く協力を推し進めていくことを確認しました。この記念すべき年に、官と民の協働による日印経済の新しい章を皆様と共に切り開いていきたいと思います。
インドは、私の進める「新しい資本主義」の重要なパートナーです。イノベーション、デジタル、気候変動、経済安全保障。「新しい資本主義」の成長の柱となるこのいずれの分野でもインドと協力してまいります。
戦後の日本の高度経済成長の始まりを支えたのはインドの鉄鉱石でした。その後EPAの締結や、今では約1,500社にのぼる日系企業のインド進出等に象徴されるように両国の経済関係は発展を続け、近年著しい拡大を遂げています。
ただ、その潜在的な可能性はまだまだ大きいはずです。今日ではカーボン・ニュートラルに向けたグリーン分野やデジタル分野などで、世界に新しい価値を提供することが期待されています。
例えば、日本には世界に先駆けた水素、アンモニア技術があり、インドは、世界に誇れる若いIT人材を多数輩出しています。こうしたお互いの強みを生かし合い、新しい経済成長のエンジンを共に作っていきたいと思います。
モディ首相は、「メイク・イン・インディア」を通じてインドにおける日本のものづくりを力強く後押しされています。これからも、インドにおけるビジネス環境について、丁寧な対話が進むことを期待しています。
日印の経済は常に共に成長してきました。私たちはこれからも、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、「特別戦略的グローバルパートナーシップ」として一層協力を深めていけると確信しています。
日印の経済関係が一層飛躍することを祈念し、私の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。