アジア
武井外務大臣政務官のバングラデシュ及びインド訪問(結果)
平成29年1月17日
1 バングラデシュ(1月16日~17日)
(1)政府要人との意見交換
武井政務官は,アラム外務担当国務大臣(Mr. Shahriar Alam, State Minister for Foreign Affairs)と面会し,ダッカ襲撃テロ事件後のバングラデシュ政府による安全対策措置に謝意を表明するとともに,邦人の安全確保に対する一層の取組を要請し,我が国としても可能な協力を引き続き行っていくことを伝えました。これに対しアラム国務大臣は,バングラデシュ政府のテロに対する取組を説明しつつ,引き続き邦人の安全確保に全力をつくす旨述べるとともに、日本の国際協力事業の円滑な実施を確保し,日本との協力を緊密にしていきたい旨を述べました。その他,同国務大臣とは,国際場裡での協力等についても意見交換を行いました。
- アラム外務担当国務大臣との面会
(2)在留邦人代表との懇談
武井政務官は,在留邦人の代表と懇談し,テロ事件後の現地の状況や政府に対する要望等について意見交換しました。(3)ダッカ襲撃テロ事件現場での献花
武井政務官は、2016年7月のダッカ襲撃テロ事件の現場となったダッカ市内のレストランで献花を行い,犠牲者及びそのご家族に改めて哀悼の意を表すとともに,バングラデシュと緊密に協力しつつ,テロとの戦いに取り組んでいくことを祈念しました。2 インド(1月17日~18日)
(1)1月18日、武井政務官は,インドのニューデリーにおいて,インド外務省及びインドの主要シンクタンクであるオブザーバー・リサーチ基金(ORF)共催の第2回ライシナ対話に出席し,250人を超える聴衆を前にして自由で開かれたインド太平洋戦略や海洋安全保障,法の支配の重要性等に関する我が国の見解について対外発信するスピーチを行いました。
(参考)ライシナ対話
インド外務省及びインドの主要シンクタンクであるオブザーバー・リサーチ基金(Observer Research Foundation)が共催する国際会議。アジアの安全保障,経済,連結性,エネルギー等,多角的に議論が行われた。
(2)また,武井政務官はこの機会を利用して,1月17日,V.K.シン印外務担当閣外大臣と二国間会談を行い,日印間の更なる協力の重要性や地域情勢について議論を深めました。
(3)さらに、1月18日,武井政務官はヤーダヴ印日議員フォーラム会長(上院議員)と日印関係について意見交換を行い、引き続き議員交流,人的交流に取り組むことの重要性について一致しました。ヤーダヴ会長からは、早期の日本訪問の意思が表明され、今後につながる有意義な意見交換となりました。
(4)また、同日、武井政務官は、ハーパー前カナダ首相と会談し、日カナダの政治、経済面での緊密な連携について確認しました。また、ハリス米太平洋軍司令官との会談では、日米同盟を基軸とした更なる関係強化について意見交換を行い、両国が引き続き緊密に協力していくことの重要性を確認しました。ハリス司令官からは、引き続き日米同盟が米国外交の中心である旨伝えられました。
(5)この他、武井政務官は、在インドの高速鉄道に関わる現地進出日本企業関係者と意見交換を行い、事業の推進において日本企業がインドで抱える課題等を聴取した他、日本のODAにより整備されデリー首都圏において交通混雑の緩和と交通公害減少に大きく貢献しているデリーメトロと、同メトロの建設、運行に関する展示が行われているメトロ博物館の視察を合わせて行いました。また、現地の日本人会幹部との意見交換においては、インドにおける日本人社会の現状や課題を聴取しました。
(参考)ライシナ対話
インド外務省及びインドの主要シンクタンクであるオブザーバー・リサーチ基金(Observer Research Foundation)が共催する国際会議。アジアの安全保障,経済,連結性,エネルギー等,多角的に議論が行われた。
- ライシナ対話でスピーチする武井政務官
- 武井政務官とシン外務担当閣外大臣
- 意見交換の様子
- ハーパー前カナダ首相と武井政務官
- ハリス米太平洋軍司令官と武井政務官
- デリーメトロ視察の様子