インド
第9回日・インド科学技術協力合同委員会
平成29年1月30日


- 1 2017年1月30日,第9回日・インド科学技術協力合同委員会がデリーにおいて開催された。
- 2 (1)日本側からは,中根猛科学技術協力担当大使を共同議長として,外務省,内閣府,文部科学省,日本医療研究開発機構(AMED),科学技術振興機構(JST),日本学術振興会(JSPS),海洋研究開発機構(JAMSTEC),宇宙航空研究開発機構(JAXA),産業技術総合研究所(AIST)等の関係者が参加した。
(2)インド側からは,アラビンダ・ミトラ・インド科学技術庁顧問兼二国間協力部長を共同議長として,科学技術庁(DST),バイオテクノロジー庁(DBT),外務省,地球科学省(MOES),宇宙研究機関(ISRO)等の関係者が参加した。 - 3 (1)合同委員会は,両国の科学技術イノベーション政策に関し,インドの若手科学者の能力開発を目的とした「INSPIRE」プロジェクト及び「IMPRINT」等のイニシアティブ、日本における第5期科学技術基本計画及び同計画で提唱された「Society5.0」など,両国の新しい取組や今後の展望につき情報を共有した。
(2)合同委員会は,ライフサイエンス,健康医療,宇宙,海洋,エネルギー,ICTをはじめとする協力分野における取組の現状を確認し,今後の課題や一層効果的な協力のあり方ついて議論を行った。この中で特に,重粒子線がん治療の技術・装置に関する日印協力の現状について共有し,今後のあり方について意見交換を行った。また,日本とインドの代表らは,戦略的日印関係の強化に向けた科学技術分野における協力の重要性に留意しつつ,両国間の協力を更に強化させ深化させていく認識で一致した。
(3)さらに,合同委員会は,IoT,人工知能,ビッグデータの日印共同研究推進に資する,ICT分野における国際共同研究拠点事業(日印共同ラボ事業)のキックオフセミナーが翌日デリーで開催されることを歓迎し,ICT分野において日印両国が一層協力していくことの重要性を強調した。
(4)加えて,合同委員会は,「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」等を通じて日印両国間の若手研究者の交流が拡大していることを確認して歓迎した。また,科学分野の研究者同士の交流は極めて重要との認識を確認し,今後の交流の促進のあり方について意見交換を行った。 - 4 次回の合同委員会を日本で開催することが提案され,具体的な期日は外交経路を通じて調整されることとなった。