インド
日印首脳会談
令和5年9月9日


9月9日(土曜日)、現地時間午後2時43分(日本時間午後6時13分)から約20分間、G20ニューデリー・サミットに出席するためインドを訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ナレンドラ・モディ・インド首相(H.E. Mr. Narendra Modi, Prime Minister of India)と日印首脳会談を行ったところ、概要以下のとおりです。
- 冒頭、モディ首相から、岸田総理のインド訪問に対する歓迎の意と、G20ニューデリー・サミットの成功に向けたこれまでの日本の協力に対する謝意が述べられました。また、岸田総理のリーダーシップの下、日本が経済成長を遂げていることについて、インド国内でも高く評価されている旨述べました。
これに対し、岸田総理から、モディ首相のG7広島サミットへの参加に改めて感謝の意を伝えるとともに、G7広島サミットの成果を繋げ、G20ニューデリー・サミットの成功に貢献したい旨述べました。また、岸田総理から、先般のインド月面探査機チャンドラヤーン3号の歴史的な月面着陸成功に対する祝意を伝え、両首脳は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化などの他、宇宙分野を含む先端技術分野においても連携していくことで一致しました。 - 岸田総理から、近年、日印関係は順調に進展している旨述べた上で、昨年3月に掲げた今後5年間における対印官民投融資5兆円目標の達成に向け、インドにおける投資環境改善につき協力を要請しました。
また、両首脳は、日印両国の旗艦プロジェクトである高速鉄道事業について、4,000億円の第5期円借款の供与が進められていることを歓迎しました。 - 両首脳は、本年3月に合意した「日印観光交流年」について、様々な取組が行われていることを歓迎し、引き続き両国で盛り上げていくことで一致しました。
また、岸田総理から、日印関係を担う優秀な行政官が日本へ留学するための「人材育成奨学計画(JDS)」の立ち上げについて調整を進めていることを伝達したのに対し、モディ首相より謝意が述べられました。 - 岸田総理から、今般開始したALPS処理水の海洋放出に関する日本の立場を説明しました。
- 両首脳は、両国間の更なる関係強化に向け、協力していくことで一致しました。