外務副大臣・外務大臣政務官
三ツ矢外務副大臣の東ティモール訪問(概要)
平成26年5月6日
三ツ矢外務副大臣は,5月5日(月曜日)から6日(火曜日)にかけて東ティモールを訪問し,タウル・マタン・ルアク(H.E. Mr. Taur Matan Ruak)大統領,シャナナ・グスマン(H.E. Mr. Kay Rala Xanana Gusmão)首相への表敬,また4日(日曜日)に経由地のインドネシア・バリ島においてジョゼ・ルイス・グテレス(H.E. Dr. Jose Luis Guterres)外務・協力大臣との夕食会等を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1.日程
5月4日(日曜日)(於:インドネシア・バリ島(経由地))
グテレス外務・協力大臣との夕食会
グテレス外務・協力大臣との夕食会
5月5日(月曜日)(於:東ティモール)
グスマン首相表敬
ナシメント国民議会議長代行らとの意見交換及び同議長代行主催夕食会
経済協力案件視察
5月6日(火曜日)(於:東ティモール)
アルカティリ前首相(経済特区創設責任者)
ルアク大統領表敬
在留邦人との懇談
経済協力案件視察
2.行事概要
各会談において,三ツ矢副大臣から,東ティモールにおける平和構築に対する,独立前及び独立後今日に至るまでの我が国からの支援に触れつつ,今後とも我が国として同国の国づくりへの支援を惜しまない旨,伝達しました。さらに,今後の持続的発展に向けてのインフラ整備や人材育成の重要性を指摘しつつ,我が国として特にこれらの分野に重点をおいて支援を継続する旨を伝達しました。
各会談におけるその他のやりとりは以下のとおりです。
(1)ルアク大統領
ルアク大統領からは,三ツ矢副大臣の訪問は東ティモール国民に自信を与え,国づくりを後押しすることとなるとの歓迎が述べられました。また,ルアク大統領から,これまで平和と安定を実現してきたが,未だ社会保障の確立や経済活動の活性化等多くの課題があるとの発言があり,三ツ矢副大臣は,日本のこれまでの経験を活かし引き続き最大限国づくりに協力していく意向を伝えました。
(2)グスマン首相
ア グスマン首相からは,独立前から日本が東ティモールの国づくりを一貫して支援してきたことに対し,改めて深い感謝の意が示されました。
イ 人材育成について,三ツ矢副大臣から,「JENESYS2.0」事業を通じた青少年交流や防衛学校への留学生受入れについて紹介したのに対し,グスマン首相からも,次世代の教育の重要性について同意する発言がありました。
ウ また,三ツ矢副大臣から,東ティモールのASEAN加盟を支援していく旨を伝達するとともに,ポルトガル語諸国共同体(CPLP)へのオブザーバー参加の意向を述べたのに対し,グスマン首相からは,本年東ティモールで開催されるCPLP会合への日本からの参加について多大なる歓迎の意が表明されました。
(3)グテレス外務・協力大臣
ア グテレス大臣から,日本の支援継続の方針に謝意が表されるとともに,インフラ開発と人材育成に加えて観光分野での協力に対する協力に期待が示されました。
イ 南シナ海などの地域情勢及びウクライナ情勢などの国際情勢についても意見交換を行いました。三ツ矢副大臣からは,いずれの情勢についても,力による現状変更は認められず,国際社会として反対の意を明確にすべきである旨伝達しました。
(4)その他の懇談
5日,三ツ矢副大臣は,東ティモール・日本友好議員連盟会長を務めるナシメント国民議会議長代行他国会議員と意見交換するともに同議長代行主催夕食会に出席し,二国間関係の更なる発展のため,議員交流を含めた人的交流を一層促進していくことの重要性を確認しました。また6日には,アルカティリ前首相と会談し,オエクシ地区における経済特区設置構想についての説明を受けました。また,現地で活動する経済協力関係者などの東ティモール在留邦人との間でも意見交換を行いました。
(5)経済協力案件の視察
三ツ矢副大臣は,我が国の経済協力案件の視察として,5日にはコモロ橋建設予定地及びディリ港を,また6日には東ティモール国立大学工学部及び国道一号線建設予定地を視察しました。