シンガポール共和国

令和5年12月16日
会談前に、リー・シェンロン首相と握手する岸田総理大臣 日・シンガポール首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
日・シンガポール首脳会談が行われている様子 日・シンガポール首脳会談 (写真提供:内閣広報室)

 12月16日、午後2時40分から約20分間、岸田文雄内閣総理大臣は、日・ASEAN特別首脳会議に出席するため訪日中のリー・シェンロン・シンガポール共和国首相(H.E. Mr. Lee Hsien Loong, Prime Minister of the Republic of Singapore)と日・シンガポール首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
 会談には、日本側から、齋藤健経済産業大臣、村井英樹内閣官房副長官他が、また、シンガポール側からは、ビビアン・バラクリシュナン外務大臣他が同席しました。

1 冒頭

 岸田総理大臣から、訪日いただいたことに謝意を述べるとともに、ターマン新大統領の就任にお祝いを述べました。また、岸田総理大臣から、世界が歴史の転換点にある中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界を確保すべく、シンガポールを含むASEANとの協力強化を重視していること、また、今回の特別首脳会議が、これまで築いてきた日本とASEANの「信頼」を次世代につなぎ、関係を更に強化していく機会となることを願う旨述べました。これに対し、リー首相から、今回の訪日にかかる日本側の歓迎に対する謝意が示されるとともに、岸田総理大臣との間で、今後の日・シンガポール関係を一層発展させていきたい旨の発言がありました。

2 二国間関係

 岸田総理大臣から、日・シンガポール官民経済対話等の枠組みを活用し、スタートアップやサプライチェーン強靱化、デジタル等、両国の未来を担う産業分野での協力を加速化するとともに、今回の「アジア・ゼロエミッション共同体」首脳会合を契機に、エネルギー移行や脱炭素化の協力を強化していきたい、また両国間の防衛協力・交流を深化させたい旨述べ、リー首相から安全保障協力の深化を歓迎するとともに、これらのみならず新たな分野でも日本との協力を進めたい旨の発言がありました。また、両首脳は、海運・港湾分野における協力覚書の署名を歓迎しました。

3 地域及び国際的な課題への対応

 両首脳は、地域・国際社会の諸課題についても意見交換を行うとともに、来年夏からASEANの対日調整国を務めるシンガポールとの間で連携を更に強化していくことを確認しました。


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