シンガポール共和国
第14回日本・シンガポール・シンポジウム(結果)
令和3年3月23日

3月17日から18日、公益財団法人日本国際問題研究所(JIIA)及びシンガポール国際問題研究所(SIIA)の共催により第14回日本・シンガポール・シンポジウムがオンラインで開催されたところ、概要は以下のとおりです。
2 17日の非公開セッションでは、以下3つの議題につき議論されました。
(1)第1セッションでは、「米中の対立:日本とASEANへの影響」をテーマに、インド太平洋地域の安全保障環境の現状について議論がなされました。報告者は秋田浩之・日本経済新聞社論説委員兼編集委員、ウィリアム・チョーンISEASユソフ・イシャク研究所上席研究員が務め、米中関係が地域に与える影響、南シナ海、自由で開かれた太平洋(FOIP)やインド太平洋に関するASEANアウトルックに掲げられた法の支配や航行の自由の実現に向けた取組、日米豪印などについて議論がなされました。
(2)第2セッションでは、「インド太平洋及び世界の文脈における日シンガポール二国間関係」をテーマに、二国間関係について議論がなされました。報告者は古賀慶・南洋理工大学助教授、ラム・ペン・アー・シンガポール国立大学東アジア研究所上級フェローが務め、高齢化社会への対応、第三国インフラ協力、トラック2交流の拡大、文化交流の拡大等について意見交換したほか、地域FTA、デジタル、気候変動など国際ルール構築に向けた協力についても意見交換がなされました。
(3)第3セッションでは、「経済回復と多国間協力」をテーマに、片田さおり南カリフォルニア大学教授、ビクラム・カーナ・ストレーツタイムズ共同編集者が報告者を務め、コロナ下での地域の経済状況、ワクチン供給を巡る国際協力、地域EPA/FTAの在り方などにつき意見交換がなされました。
3 18日には公開セッションが行われました。
(1)冒頭、シンガポール側からはチー・ホンタト外務担当兼運輸担当上級国務相が、続いて日本側から塩崎恭久日本シンガポール友好促進議員連盟会長(衆議院議員)及び鷲尾英一郎外務副大臣がそれぞれ基調講演を行いました。
(2)その後、「インド太平洋地域および世界における新型コロナパンデミックと景気低迷に対する日本とシンガポールの協力」をテーマとしてチャン・ヘン・チー・シンガポール外務省無任所大使、マニュ・バスカラン・センテニアルシンガポール取締会役員、兼原信克・同志社大学客員教授/日本国際問題研究所客員研究員、深川由起子・早稲田大学教授によるパネルディスカッションが行われ、今後の日シンガポール関係について米中関係、ASEANの米中との関与のあり方、環境、投資、気候変動、マーケットの動向など様々な観点から報告が行われました。
1 本シンポジウムには、塩崎恭久日本シンガポール友好促進議員連盟会長(衆議院議員)及び鷲尾英一郎外務副大臣を始め、政府、産業界、学界、メディア界の各界からオピニオン・リーダーが出席し、日本側は佐々江賢一郎JIIA理事長、シンガポール側はトミー・コー外務省無任所大使兼シンガポール国立大学政策研究所(IPS)特別顧問が共同議長を務めました。
2 17日の非公開セッションでは、以下3つの議題につき議論されました。
(1)第1セッションでは、「米中の対立:日本とASEANへの影響」をテーマに、インド太平洋地域の安全保障環境の現状について議論がなされました。報告者は秋田浩之・日本経済新聞社論説委員兼編集委員、ウィリアム・チョーンISEASユソフ・イシャク研究所上席研究員が務め、米中関係が地域に与える影響、南シナ海、自由で開かれた太平洋(FOIP)やインド太平洋に関するASEANアウトルックに掲げられた法の支配や航行の自由の実現に向けた取組、日米豪印などについて議論がなされました。
(2)第2セッションでは、「インド太平洋及び世界の文脈における日シンガポール二国間関係」をテーマに、二国間関係について議論がなされました。報告者は古賀慶・南洋理工大学助教授、ラム・ペン・アー・シンガポール国立大学東アジア研究所上級フェローが務め、高齢化社会への対応、第三国インフラ協力、トラック2交流の拡大、文化交流の拡大等について意見交換したほか、地域FTA、デジタル、気候変動など国際ルール構築に向けた協力についても意見交換がなされました。
(3)第3セッションでは、「経済回復と多国間協力」をテーマに、片田さおり南カリフォルニア大学教授、ビクラム・カーナ・ストレーツタイムズ共同編集者が報告者を務め、コロナ下での地域の経済状況、ワクチン供給を巡る国際協力、地域EPA/FTAの在り方などにつき意見交換がなされました。
3 18日には公開セッションが行われました。
(1)冒頭、シンガポール側からはチー・ホンタト外務担当兼運輸担当上級国務相が、続いて日本側から塩崎恭久日本シンガポール友好促進議員連盟会長(衆議院議員)及び鷲尾英一郎外務副大臣がそれぞれ基調講演を行いました。
- 塩崎恭久日本シンガポール友好促進議員連盟会長
- 鷲尾英一郎外務副大臣1
- 鷲尾英一郎外務副大臣2
(2)その後、「インド太平洋地域および世界における新型コロナパンデミックと景気低迷に対する日本とシンガポールの協力」をテーマとしてチャン・ヘン・チー・シンガポール外務省無任所大使、マニュ・バスカラン・センテニアルシンガポール取締会役員、兼原信克・同志社大学客員教授/日本国際問題研究所客員研究員、深川由起子・早稲田大学教授によるパネルディスカッションが行われ、今後の日シンガポール関係について米中関係、ASEANの米中との関与のあり方、環境、投資、気候変動、マーケットの動向など様々な観点から報告が行われました。