アジア
薗浦内閣総理大臣補佐官のブルネイ及びシンガポール訪問(結果)
平成29年12月11日
薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官は,12月7日(木曜日)から12月9日(土曜日)まで,ブルネイ及びシンガポールを訪問しました。今回の訪問において,薗浦総理補佐官は,ブルネイではリム・ジョクセン首相府大臣兼第二外務貿易大臣及びアブドゥル・アジズ国防副大臣との会談を行いました。シンガポールではビビアン・バラクリシュナン外務大臣や黒木ReCAAP事務局長との会談の他,当地有識者との意見交換を行いました。
(注)ReCAAP:アジア海賊対策地域協力協定(Regional Cooperation Agreement on Combating Piracy and Armed Robbery against Ships in Asia)
(注)ReCAAP:アジア海賊対策地域協力協定(Regional Cooperation Agreement on Combating Piracy and Armed Robbery against Ships in Asia)
ブルネイ


12月7日,薗浦補佐官は,リム・ブルネイ首相府大臣兼第二外務貿易大臣と昼食を共にしつつ会談を行いました。また,同日,アジズ国防副大臣とも会談を行いました。
(1)リム大臣との会談において,薗浦補佐官は,LNG貿易及びエネルギー分野を中心とする日本企業の投資を基調とするwin-winの二国間関係を更に進展させたいと述べつつ,ブルネイが推進している経済多角化への積極的な支持を述べました。また,薗浦補佐官は,日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋戦略」について説明し,インド太平洋地域を,いずれの国にも分け隔てなく安定と繁栄をもたらす「国際公共財」とすることの重要性を強調しました。
これに対してリム大臣よりも,航行の自由を含む開かれた海洋秩序や海洋の非軍事化の重要性等について言及がありました。更に,薗浦補佐官とリム大臣は,南シナ海や北朝鮮などの地域情勢やTPPについても意見交換しました。
(2)アジズ国防副大臣との間では,「自由で開かれたインド太平洋戦略」や南シナ海,北朝鮮などの地域情勢に加え,二国間関係を重層的に発展させるために,防衛協力を進展させることの重要性について意見交換しました。
これに対してリム大臣よりも,航行の自由を含む開かれた海洋秩序や海洋の非軍事化の重要性等について言及がありました。更に,薗浦補佐官とリム大臣は,南シナ海や北朝鮮などの地域情勢やTPPについても意見交換しました。
(2)アジズ国防副大臣との間では,「自由で開かれたインド太平洋戦略」や南シナ海,北朝鮮などの地域情勢に加え,二国間関係を重層的に発展させるために,防衛協力を進展させることの重要性について意見交換しました。
シンガポール

12月8日,薗浦補佐官は,バラクリシュナン・シンガポール外務大臣と昼食を共にしつつ会談を行いました。また,同日,黒木ReCAAP事務局長と地域の海賊対策に関する意見交換を行いました。
(1)バラクリシュナン大臣との会談において,薗浦補佐官は,来年のASEAN議長国となるシンガポールとの間で密接に協力していきたい旨述べました。また,海上輸送に高度に依存する日本とシンガポールにとって,自由で開かれたインド太平洋の実現が両国の共通の関心事項であることを強調しました。
これに対してバラクリシュナン大臣より,法の支配や航行の自由の確保,連結性の強化,自由貿易の促進,地域経済統合等の重要性を述べ,今後更に緊密に協力して行きたい等と述べました。
薗浦補佐官とバラクリシュナン大臣は,南シナ海や北朝鮮などの地域情勢やTPPについても意見交換しました。
(1)バラクリシュナン大臣との会談において,薗浦補佐官は,来年のASEAN議長国となるシンガポールとの間で密接に協力していきたい旨述べました。また,海上輸送に高度に依存する日本とシンガポールにとって,自由で開かれたインド太平洋の実現が両国の共通の関心事項であることを強調しました。
これに対してバラクリシュナン大臣より,法の支配や航行の自由の確保,連結性の強化,自由貿易の促進,地域経済統合等の重要性を述べ,今後更に緊密に協力して行きたい等と述べました。
薗浦補佐官とバラクリシュナン大臣は,南シナ海や北朝鮮などの地域情勢やTPPについても意見交換しました。

(2)黒木ReCAAP事務局長との間では,薗浦補佐官より,日本にとって重要な海上交通路が多く存在する東南アジアの海域において,海上交通路の安全を確保するために果たしているReCAAPの役割につき意見交換を行い,引き続き連携・協力していくことを確認しました。