マレーシア

平成30年7月11日
日・マレーシア外相会談1
日・マレーシア外相会談2

本11日午後1時30分(現地時間)から約35分間,マレーシアを訪問中の河野太郎外務大臣は,サイフディン・アブドゥッラー・マレーシア外務大臣(Dato' Saifuddin Abdullah, Minister of Foreign Affairs of Malaysia)と外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,河野大臣は,サイフディン大臣が7月2日に就任して以降,同大臣が初めて会談した外務大臣です。

  1. 河野大臣から,先の総選挙における勝利と外務大臣就任に対する祝辞を述べると共に,現在の日・マレーシア関係を築いた東方政策を基礎に協力関係を拡大,深化させ,新たな高みに引き上げたい旨述べました。これに対し,サイフディン大臣は,今次訪問を歓迎すると共に,両国関係の更なる発展のため協力していきたい旨述べました。
  2. 両大臣は,様々な分野での協力を進めることで東方政策の再活性化等,引き続き二国間で協力していくことを確認しました。また,河野大臣から,「自由で開かれたインド太平洋戦略」の下で地域の課題に対する連携を強化していきたいとの意向を伝えました。
  3. 両大臣は,北朝鮮問題や南シナ海を含む地域情勢に関して意見交換を行いました。北朝鮮問題について,河野大臣から,先週のポンペオ米国国務長官による訪朝及びその直後の日米韓外相会合等におけるやり取りを踏まえ,北朝鮮から具体的行動を引き出す必要がある旨述べ,両大臣は,安保理決議に基づき,全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な廃棄を求めることが必要であるとの方針で一致しました。また,河野大臣から,拉致問題の早期解決について,サイフディン大臣の理解と協力を求めました。
  4. 最後に,サイフディン大臣から,西日本豪雨の被災者に対するお見舞いの言葉が述べられました。

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