インドネシア共和国
中根外務大臣政務官とファヒル・インドネシア外務副大臣との会談
平成27年4月21日

4月20日16時45分頃(現地時間。日本時間18時45分頃)から約30分間、アジア・アフリカ会議60周年記念閣僚会議に出席するため、インドネシア・ジャカルタを訪問中の中根一幸外務大臣政務官は、ファヒル・インドネシア外務副大臣(H.E. Mr. Abdurrahman Mohammad Fachir, Vice Minister for Foreign Affairs)と会談したところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
中根政務官から、アジア・アフリカ会議60周年記念行事の開催に祝意を伝達するとともに、先月のジョコ大統領の訪日は経済、海洋等、非常に実りの多いものであったとして、訪日に向けたインドネシア政府の尽力に謝意を伝えました。また、中根政務官から、ファヒル副大臣が参加したこともある「東南アジア青年の船」を引用しつつ青年交流の重要性を指摘したところ、ファヒル副大臣からは、こうした青年交流は日本とASEAN全体の心の結びつきを強める上でも非常に重要であるとの反応がありました。
また、ファヒル副大臣からは、ジョコ大統領が就任後初の外国訪問先の一つに日本を選択したことは、現政権の対日重視の姿勢を示しており、「戦略的パートナーシップ」の下、海洋、インフラ等の幅広い分野での協力を推進したい旨述べました。
2 二国間関係及び地域・国際社会の課題
- 中根政務官から、両国の意思疎通を一層強化するために、ルトノ大臣を訪日招待したい旨述べるとともに、双方は、先月の首脳会談で合意した外務・防衛閣僚協議の早期開催に向け調整を進めることで一致しました。
- 中根政務官から、先月の首脳会談のフォローアップとして、経済分野を含む幅広いテーマで海洋フォーラムを開催し、海洋協力を進めていきたい旨述べました。また、中根政務官から、国際社会の課題でも連携を深めたく、インドネシアによるアフリカに対する三角協力の提案を歓迎する、教育・保健・農業・産業分野の人材育成等で協力を促進したい旨述べたほか、EAS等の地域の枠組の強化、南シナ海における「法の支配」の実現及び北朝鮮の核、ミサイル、拉致等への対応等において、インドネシアの積極的な関与を期待する旨述べました。さらに、中根政務官から,アジア海賊地域協力協定(ReCAAP)の早期加入と海賊対策におけるリーダーシップを期待する旨、国連安保理改革において緊密に協力したい旨述べるとともに,鯨類を含む海洋生物資源の持続可能な利用に理解を得たい旨述べました。
- これに対し、ファヒル副大臣からは、御指摘の点について両国の協力を一層推進したい、国連改革についてはアジア・アフリカ諸国もこれを促進したいと考えており、日本とインドネシアの認識は一致している旨述べました。また、ファヒル副大臣からは、貿易・投資を含む経済面での協力も進めたい旨の発言がありました。