ベトナム社会主義共和国

令和3年5月17日

 5月17日、午後2時10分から約30分間、菅義偉内閣総理大臣は、ファム・ミン・チン・ベトナム社会主義共和国首相(H.E. Mr. Pham Minh Chinh, Prime Minister of the Socialist Republic of Viet Nam)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭、菅総理大臣から、首相就任への祝意及びチン首相が越日友好議連会長として二国間関係の発展に尽力してきたことへの敬意を伝達し、チン首相から謝意が示されました。
  2.  菅総理大臣は、「自由で開かれたインド太平洋」を実現するためにも日越関係を一層強化させたいと述べた上で、新型コロナの困難な状況においても日本企業によるベトナムへの投資が増加しており、二国間にはインフラ、エネルギー、環境、デジタル等の分野で多くの協力の可能性があると述べました。これに対し、チン首相は、日本からの支援に謝意を述べた上で、両国の広範な戦略的パートナーシップに基づき、現在最良の関係である日越関係の更なる進展への期待を表明しました。また、両首脳は、2023年の両国外交関係樹立50周年に向けて、共に日越関係を発展させていくことで一致しました。
  3.  両首脳は、地域情勢について意見を交わし、菅総理大臣から中国海警法を含め、東シナ海・南シナ海情勢について、一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念と強い反対を表明しました。両首脳は、ミャンマー情勢についても意見交換し、ASEANの事態打開のための努力に日本としても協力していくことを確認しました。また、両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮への対応についても協力していくことで一致しました。

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