ベトナム社会主義共和国

平成28年5月6日
6日、ベトナム訪問中の岸田文雄外務大臣は、チャン・ダイ・クアン・ベトナム国家主席(H.E. Mr. Tran Dai Quang,President of the Socialist Republic of Viet Nam)を現地時間10時45分から約40分間、表敬訪問したところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭・二国間関係

(1)クアン国家主席から、岸田大臣の訪問を歓迎する、ベトナムの大切な友人である岸田大臣のこれまでの日越関係への貢献に感謝している旨の発言がありました。また、熊本地震の被災者に対するお見舞いの言葉が述べられました。

(2)これに対し、岸田大臣から、党大会の成功及び国家主席就任の祝意を伝達し、「広範な戦略的パートナーシップ」関係を、クアン国家主席の指導の下、発展させていきたい旨述べました。また、熊本地震に対するお見舞いのメッセージへの謝意を表明しました。

(3)クアン国家主席から、両国間の要人往来、文化交流を含む民間交流を促進したい旨の発言があり、その中で、安倍総理の年内のベトナム訪問の招待が表明されました。これに対し岸田大臣から、総理の招待に感謝、民間交流の重要性はますます高まっている旨の発言がありました。

2 経済・経済協力

(1)クアン国家主席からは、また、日本のこれまでのODAによる支援に対する感謝の意が表明され、今後ともインフラ整備、投資、農業等の分野で日本の支援・協力を得たい旨の発言がありました。

(2)これに対し、岸田大臣から、日本は、ODAを通じてベトナムの経済発展を支援していく、特に現在ベトナムで発生している干ばつ・塩害対策について、具体的な支援を検討したい旨伝えました。また、人材育成に関し、本年9月に開講予定の日越大学修士課程コースは、高度人材育成分野における象徴的な案件である旨の発言がありました。

(3)クアン国家主席からは、気候変動及び人材育成分野における日本からの支援に改めて謝意が表明されました。

3 地域・国際場裏における協力

そのほか、南シナ海をめぐる問題を含む地域・国際場裏の課題について意見交換を行いました。

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