ベトナム社会主義共和国

令和5年10月10日
表敬を前に、チン首相と握手する上川外務大臣
上川外務大臣が、チン首相と会談している様子

 現地時間10月10日午後5時35分(日本時間午後7時35分)から約80分間、ベトナム社会主義共和国を訪問中の上川陽子外務大臣は、ファム・ミン・チン・ベトナム社会主義共和国首相(H.E.Mr. Pham Minh Chinh, Prime Minister of the Socialist Republic of Viet Nam)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 上川大臣から、両国の外交関係樹立50周年である本年、両国関係を新たな高みに押し上げるべく、チン首相の協力を求めたほか、12月の日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に向けた日本の考えを説明し、チン首相を日本でお迎えできることを楽しみにしている旨伝達しました。チン首相からは、日越関係が一層発展していることを歓迎する旨、日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議の成功に向け協力したい旨の発言がありました。
  2. 上川大臣から、日本にとってベトナムは「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた重要なパートナーであり、ベトナムと共に成長し、地域全体の活力につながる取組を推進したい旨述べた上で、ベトナムの投資環境整備やODA等の経済協力における政府の協力を求めました。チン首相から、ベトナムにおける日本の経済協力の重要性について言及があったほか、両国の一層の経済協力推進のために協力する旨の発言がありました。
  3. 上川大臣及びチン首相は、人材育成、日越大学の重要性を含め、様々な二国間協力の発展に向けて意見交換を行ったほか、カーボンニュートラル推進などの国際社会共通の課題について両国にて引き続き緊密に連携することを確認しました。
  4. 地域・国際情勢について、上川大臣及びチン首相は率直な意見交換を行い、ロシアによるウクライナ侵略について、主権や領土一体性といった国連憲章に基づく国際秩序を維持することについて改めて一致したほか、東シナ・南シナ海情勢や、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、パレスチナ・ガザ情勢について、引き続き連携していくことを確認しました。

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