ベトナム社会主義共和国
日・ベトナム首脳電話会談
令和3年5月11日
5月11日、午後5時10分頃から約20分間、菅義偉内閣総理大臣は、グエン・スアン・フック・ベトナム社会主義共和国国家主席(H.E. Mr. Nguyen Xuan Phuc, President of the Socialist Republic of Viet Nam)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、菅総理大臣から、昨年10月の訪越時に受けた歓待への謝意と国家主席就任への祝意を述べ、フック国家主席から謝意が示されました。
- 菅総理大臣は、新型コロナウイルス対策のためのコールド・チェーン整備及び海洋調査船の供与を含むベトナムへの無償資金協力やダナン総領事館の開設について触れ、「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で重要なパートナーであるベトナムと日本の関係は昨年のベトナム訪問から更に発展している旨述べました。これに対し、フック国家主席は、日本からの支援への謝意と日越関係の更なる進展への期待を表明しました。両首脳は、2023年の両国外交関係樹立50周年に向けて、共に日越関係を発展させていくことで一致しました。
- 両首脳は、地域情勢について意見を交わし、菅総理大臣から中国海警法を含め、東シナ海・南シナ海情勢について、一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念と強い反対を表明しました。両首脳は、ミャンマー情勢についても意見交換し、ASEANの枠組における努力に日本としても協力していくことを確認しました。また、菅総理大臣から拉致問題に関し、引き続きの理解と協力を求め、フック国家主席から支持を得ました。