ベトナム社会主義共和国

令和2年10月19日
チョン・ベトナム共産党書記長兼国家主席との会談 (写真提供:内閣広報室) チョン・ベトナム共産党書記長兼国家主席との会談
(写真提供:内閣広報室)
チョン・ベトナム共産党書記長兼国家主席との会談 (写真提供:内閣広報室) チョン・ベトナム共産党書記長兼国家主席との会談
(写真提供:内閣広報室)

 19日午後12時30分(現地時間)から約30分間、ベトナムを訪問中の菅義偉内閣総理大臣は、グエン・フー・チョン・ベトナム共産党書記長兼国家主席(H.E.Dr. Nguyen Phu Trong, General Secretary of the Communist Party of Viet Nam)との会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭、チョン書記長から、菅総理の総理大臣就任に対し祝辞を述べ、ベトナム訪問を歓迎するとともに、総理の訪問を機に、両国関係が更なる高みに引き上げられることを確信する旨述べました。
     これに対し、菅総理は、チョン書記長との会談を光栄に思うと述べました。また、ベトナムは新型コロナウイルス感染症の抑え込みに成功しており、チョン書記長を始めとするベトナム指導者の指導力と国民の団結力に敬意を表しました。
  2.  菅総理は、新型コロナの影響で停滞していた人的往来を活発化させ、その中で、両国の政党間交流を改めて強化したい旨述べました。また、ベトナムが現在進めている、政治・経済両分野での汚職対策や行政改革の取組に最大限協力するとともに、共産党員向け研修、行政官を対象とした留学事業等を通じた人材育成分野において、支援を更に強化していきたい旨述べました。さらに、防衛装備品・技術移転協定が実質合意に至ったことは、安全保障協力上の大きな一歩である旨述べました。
     これに対し、チョン書記長は、日本はベトナムにとって最大のパートナーであり、これらの協力は両国関係の良好な発展の証である旨の発言がありました。
  3.  地域・国際情勢についても議論が行われました。菅総理は、日本は「インド太平洋国家」として地域の平和と繁栄のために、ベトナムと協力しつつ積極的に貢献していく旨述べました。また、ベトナムが本年、ASEAN議長国、国連安保理非常任理事国という、国際社会において極めて重要な役割を果たしていることに敬意を表しました。さらに、南シナ海等の地域情勢や拉致問題を含む北朝鮮情勢についても、ベトナムと緊密に連携していきたい旨述べました。
     これに対し、チョン書記長は、国際場裡においても、菅総理と連携し、緊密な協力関係を維持していきたい旨述べました。

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