タイ王国

平成29年6月7日
表敬を受ける安倍総理大臣 (写真提供:内閣広報室)
表敬を受ける安倍総理大臣 (写真提供:内閣広報室)

 本7日午後2時10分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,官邸において,訪日中のソムキット・チャトゥシーピタック・タイ王国副首相(H.E. Dr. Somkid Jatusripitak, Deputy Prime Minister)による表敬を受けました。

  1. 安倍総理大臣から,3月の天皇皇后両陛下のタイ御訪問では丁重なおもてなしを頂いたとして,日本政府・国民を代表して,謝意を表明した上で,タイはメコン地域のハブとしての重要な役割を果たしている,日本はタイやメコン地域との関係を大変重視しており,タイがメコン地域のハブとして一層成長することを期待する旨発言しました。それに対してソムキット副首相より,プミポン前国王の崩御の際の弔意のメッセージや,ワチラロンコン新国王の即位の際にお祝いのメッセージをいただいたことについて謝意を述べた後,本年3月の天皇皇后両陛下のタイ御訪問には,タイ国民が深く感銘を受けた旨述べました。また,本日行われる日タイ・ハイレベル合同委員会において,東部経済回廊開発の協力,東西経済回廊沿いの鉄道開発の協力,いわゆるCLMV諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)との戦略開発マスタープラン策定のための協力及び日・タイ両国のビジネス関係者による日タイ修好130周年を記念イベントの実施といった4点について議論したい旨述べました。
  2. これに対し,安倍総理大臣からは,日タイ修好130周年の節目の年に,経済,外交,政治,文化といったあらゆる分野において緊密な交流が行われることを期待する旨述べた後,プラユット首相のリーダーシップのもと,経済発展のための様々な努力をされていることへの敬意を表明し,タイ国内には,約4,500社以上の日系企業が進出しており,投資環境の改善は重要であること,政治の安定と経済の発展があれば,更なる投資を呼び込めること等を述べました。また,タイでは4月に新憲法が公布されたことを歓迎する,タイ政府による民政復帰に向けたプロセスの進展に対する期待を表明しました。更に,両国の皇室・王室の関係は日・タイ関係の礎であり,新国王の即位を受け,皇室・王室関係が更に発展することを期待する旨述べました。
  3. ソムキット副首相からは,日・タイ関係においては経済分野が大きく占めていること,日本の技術力は高く,タイの今後の発展にとって日本人投資家が重要であること,東西経済回廊沿いの鉄道整備について日本の役割を期待すること,日本はタイにとっての重要な友好国であることを述べました。

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