タイ王国

平成29年11月7日
写真1:日・タイ両外相による握手

 本7日16時45分から約30分間,アジア太平洋経済協力(APEC)閣僚会合に出席のためベトナムのダナンを訪問中の河野太郎外務大臣は,ドーン・ポラマットウィナイ・タイ王国外務大臣(H.E. Mr. Don Pramudwinai,Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Thailand)との間で外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,ドーン外務大臣から,9月の日タイ修好130周年の機会に続き再び河野大臣とお会いできること、また河野大臣の再任に関する祝意と今後、より緊密で実務的な二国間関係を継続していくことができることを嬉しく思う旨述べました。これに対し、河野大臣からは、9月の日タイ130修好周年を共にお祝いでき光栄、またメコン地域の発展に向けた様々な分野で日タイ関係を一層進展させたい旨の発言がありました。
  2. 河野大臣から,タイの安定と発展を重視しており,内政面では,来年の選挙に向け,民政復帰のプロセスの進展を期待する,また,ダウェーSEZ(経済特区)開発は,日・タイ,ミャンマーの連携が重要であり,ドーン外務大臣からも後押しいただきたい。また,RCEPについて,質の高い協定の実現に向け引き続き緊密に連携したい旨発言しました。ドーン大臣からは、タイは自由貿易体制の促進の重要性につき、理解する旨の発言がありました。
  3. 地域情勢に関しては,河野大臣から,北朝鮮は核・ミサイル開発を継続しており、関連する国連安保理決議の履行等を通じ、より国際社会が圧力を強化することが重要であり、引き続きタイには理解と協力を求める旨述べました。ドーン外務大臣からは,タイは北朝鮮に関し,安保理決議を厳格に遵守しており,中には決議以上の内容の措置をとっているものもある旨の説明がありました。
  4. また河野大臣より「自由で開かれたインド太平洋戦略」へ言及の上,法に基づく海洋秩序は地域の安定と経済発展の鍵であり,タイの支持に対する謝意と共に、引き続き様々な国際場裏において協力していきたい旨、述べました。
  5. さらに,ミャンマー・ラカイン州の情勢についても,意見交換が行われ,ドーン大臣からは、先日のミャンマー訪問の説明と共に、状況の改善のために,ミャンマー政府と緊密に協議することの重要性、ミャンマー支援の方策に関し日タイで意見交換し、協力していくことの重要性等が確認されました。

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