ミャンマー連邦共和国
河野外務大臣のミャンマー訪問(結果)
令和元年7月31日



7月31日,ミャンマー連邦共和国を訪問中の河野外務大臣は,首都ネーピードーにて,アウン・サン・スー・チー国家最高顧問(H.E. Ms. Aung San Suu Kyi, State Counsellor)との会談及び共同記者会見を行い,チョウ・ティン・スエ国家最高顧問府大臣(H.E. Mr. Kyaw Tint Swe, Union Minister for the Office of the State Counsellor)主催昼食会に出席したところ,結果概要以下のとおりです。
1 アウン・サン・スー・チー国家最高顧問との会談及び共同記者会見
(1)冒頭
河野外務大臣から,日本は,引き続きミャンマーの民主的な国造りを全面的に支援していくと述べ,アウン・サン・スー・チー国家最高顧問から日本は友好国であり,その支援に感謝しているとの発言がありました。
(2)ラカイン州情勢
(ア)河野大臣から,コックス・バザールの避難民キャンプは依然厳しい状況にあると述べた上で,ミャンマー政府の取組強化を働きかけました。また,ミャンマー政府が避難民キャンプで帰還環境整備に関する説明会を実施したことを評価すると述べた上で,帰還の実現のため,治安,移動の自由,国籍審査への明確な道筋に関する説明の継続を働きかけました。
(イ)また,河野大臣から,人権侵害疑惑への対応につき,ミャンマーの独立調査団による信頼性と透明性のある調査の実施が重要であると述べました。
(ウ)更に,河野大臣から,日本は,ラカイン州における避難民の帰還環境整備及び州全体の発展のために,引き続き協力していくことを伝えました。
(エ)これらに対し,アウン・サン・スー・チー国家最高顧問から避難民の帰還実現に向け,日本からの進言に感謝するとの反応がありました。
(3)少数民族和平
(ア)河野大臣より,国軍による軍事行動停止が,恒久的な停戦及び避難民の帰還・再定住につながることを強く期待する,国内和平のプロセスを笹川陽平ミャンマー国民和解担当政府代表とともに引き続き後押しすると述べた上で,アウン・サン・スー・チー国家最高顧問に対し,KIA等との和平協議を進め,停戦合意に導くよう最大限の取組を働きかけました。
(イ)これに対し,アウン・サン・スー・チー国家最高顧問から国内和平進展のための日本の支援に感謝するとの反応がありました。
(4)その他
また,会談後,双方は共同記者会見を行いました。
2 チョウ・ティン・スエ国家最高顧問府大臣主催昼食会
河野外務大臣は,チョウ・ティン・スエ国家最高顧問府大臣,及び同席したウィン・ミャッ・エー社会福祉救済復興大臣との間で,二国間の協力関係やラカイン州情勢等につき,率直な意見交換を行いました。
ラカイン州情勢に関し,河野大臣からは,ミャンマー政府として,目に見える進展を引き続き示してほしい旨改めて強調しました。ミャンマー側出席者からは,ミャンマー政府として,今月26~27日に,コックス・バザールの避難民キャンプで説明会を実施した旨説明がありました。
ラカイン州情勢に関し,河野大臣からは,ミャンマー政府として,目に見える進展を引き続き示してほしい旨改めて強調しました。ミャンマー側出席者からは,ミャンマー政府として,今月26~27日に,コックス・バザールの避難民キャンプで説明会を実施した旨説明がありました。