ラオス人民民主共和国

令和6年7月26日
ラオス外相と握手する上川外務大臣
日・ラオス外相会談の様子

 現地時間7月26日午前7時35分(日本時間同日午前9時35分)から約35分間、ラオス人民民主共和国を公式訪問中の上川陽子外務大臣は、ASEAN 関連外相会議出席に先立ち、サルムサイ・コンマシット・ラオス人民民主共和国副首相兼外相(H.E. Mr. Saluemxay KOMMASITH, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Lao People’s Democratic Republic)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 サルムサイ副首相から、ASEAN 議長国としてのラオスへの支援について感謝する、明年の日・ラオス外交関係樹立70周年の機会を捉えて、二国間関係を一層発展させたい旨述べました。上川大臣から、ASEAN議長としての尽力に敬意を表するとともに、ラオスのASEAN議長国としての成功のため、日本として協力を惜しまない旨述べました。両外相は、70周年の機会に政治、経済、文化を含む様々な協力を実施していくことで合意し、記念のロゴマークについても話題となりました。

2 二国間関係

  1. 上川大臣から、両国間の「戦略的パートナーシップ」をさらなる高みに押し上げるべく、連携していきたい旨述べました。また、我が国として、質の高い経済成長の実現を含め、ラオスの経済社会開発を引き続き支援していきたい、さらに、ラオスの投資環境の改善についても引き続き協力していきたい旨述べました。  
  2. サルムサイ副首相は、経済社会開発の様々な分野における日本の支援に謝意を表明するとともに、幅広い分野で日本との協力を拡大していきたい旨述べ、両外相は、引き続き協力していくことで一致しました。

3  日・ASEAN協力、地域・国際情勢

     
  1. 上川大臣から、日本は「日ASEAN包括的連結性イニシアティブ」の下で、幅広い分野での連結性強化を継続していく意向を述べました。これに対しサルムサイ副首相からは、日本のイニシアティブに感謝し、これを強く支持する旨の発言がありました。  
  2. 上川大臣から、ラオスがCEAPAD(Conference on Cooperation among East Asian Countries for Palestinian Development(パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合))に正式メンバー国入りしたことを歓迎する旨述べました。上川大臣とサルムサイ副首相は、ミャンマー情勢、中東情勢、東・南シナ海、北朝鮮、ロシアのウクライナ侵略等の地域・国際情勢についても意見を交わし、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性について一致しました。

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