ラオス人民民主共和国
日・ラオス首脳会談


12月16日、午後1時55分から約25分間、岸田文雄内閣総理大臣は、日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に出席のため訪日中のソーンサイ・シーパンドン・ラオス人民民主共和国首相(H.E.Mr. Sonexay SIPHANDONE, Prime Minister of the Lao People’s Democratic Republic)と会談を実施したところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
岸田総理大臣は、今回のソーンサイ首相の訪日を歓迎し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界を確保すべく、ラオスを含むASEANとの協力を強化していきたい旨述べました。また、先月11月にODAによる改築が決定したチャオ・アヌウォン・スタジアムが両国の友好の象徴として長く活用されることへの期待を述べました。これに対し、ソーンサイ首相から、日本側の歓迎とこれまでの協力に対する謝意が示されました。
2 二国間関係
岸田総理大臣から、我が国はこれまで人材育成、財政安定化、インフラ整備を始め幅広い分野でラオスの発展に協力してきていると述べ、人材育成の一例として今週ラオス人民革命党の幹部16名が我が国の経済・社会開発の経験に触れる研修のため訪日したことに言及しました。また、今回のアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合を契機に、エネルギー移行や脱炭素化の協力も強化したい旨述べました。これに対し、ソーンサイ首相から、ラオス政府が重視する各種分野への日本の支援の継続に対する謝意を表しつつ、新しい課題も含め、ラオスにとって重要なパートナーである日本と、引き続き連携を強化していきたい旨述べました。
3 地域・国際情勢
岸田総理大臣から、今回の特別首脳会議が、これまで築いてきた日本とASEANとの「信頼」を次世代につなぎ、関係を更に強化していく機会となることを願うと共に、来年のラオスのASEAN議長国としての成功に向け引き続き支援していく、ミャンマー情勢についてもラオス及び関係国と連携して、「5つのコンセンサス」を含むASEANの取組を引き続き後押ししていく旨述べました。これに対し、ソーンサイ首相からはこれらの問題につき、引き続き連携していきたい旨述べました。その他、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等の東アジア情勢、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢等の地域・国際社会の諸課題についても意見交換を行いました。