ラオス人民民主共和国
上川外務大臣とサルムサイ・ラオス副首相兼外務大臣との会談
令和5年10月11日



現地時間10月11日午後2時00分(日本時間同日午後4時00分)から、約60分間、ラオスを訪問中の上川外務大臣は、サルムサイ・コンマシット・ラオス人民民主共和国副首相兼外相(H.E. Mr. Saleumxay KOMMASITH, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Lao People’s Democratic Republic)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭
サルムサイ副首相は、上川大臣の外務大臣就任への祝意及び今回のラオス訪問への歓迎の意を表明し、ラオスの経済社会発展や来年のラオスの ASEAN 議長年に係る日本の各種支援に対する謝意が示されました。
上川大臣は、来年、ラオスがASEAN議長国を務めるに際し、日ASEAN関係を更に強化するとともに、ラオスのASEAN議長国としての成功に向け、引き続き最大限協力していく、2025年の日ラオス外交関係樹立70周年の機会を捉えて、両国の「戦略的パートナーシップ」を新たな高みに押し上げるべく、サルムサイ副首相と協力していきたい旨述べました。
2 二国間関係
- 上川大臣から、近年、両国間で要人往来が活発に行われていることは喜ばしく、両国関係の重要性が増していることの証左である旨述べました。これに対し、サルムサイ副首相は、様々なハイレベルでの対話により、二国間関係が深まり、戦略的パートナーシップが強化されている旨述べました。
- 上川大臣から、これまでの日本によるラオスの社会経済開発への支援に触れつつ、今後も法制度整備、連結性強化や財政安定化における協力を継続していきたい、気候変動やクリーンエネルギーなどの新しい分野でも協力を拡大していきたい、日本企業の進出を通じてもラオスの経済発展に貢献したい旨述べました。
これに対し、サルムサイ副首相は、これまでのラオスに対する日本の支援に謝意を表明するとともに、新たな分野での協力拡大を推進していきたい、また、ラオスの国家課題である財政安定化に取り組んでいく、ラオスとして日本企業のさらなる進出のため、日本と協力していきたい旨述べました。 - 上川大臣から、「戦略的パートナーシップ」強化の観点からは、安全保障協力を促進していきたく、人道支援・災害救援の能力構築事業を継続していきたい旨述べました。また、上川大臣から、これまでの両国国民間の幅広い交流について言及した上で、今後も魅力ある文化・人的交流を推進していきたい旨述べました。
これに対し、サルムサイ副首相は、2024年のラオス観光年に向けて、ラオスとしても積極的に人的交流を促進していきたい旨述べました。